こんにちは、マサムネです。
昨日フリーランス教師になってから一回目のオンラインセミナーを終えました。
まだまだ僕に宣伝力がないため、参加人数はごく少数だったのですが実りの多い時間を過ごさせていただきました。
具体的な教師の兼業プロセスは別の記事に任せるとして、今日はオンラインセミナー開催が教師の兼業スタートのきっかけになるという可能性についてお伝えします。
なぜ教員に兼業は必要だと考えているか
僕は現職教諭の頃から、公立学校の閉そく感と考えの偏りに辟易としていました。
なかに実は革新的な考えの持ち主の先生がいても、口を閉ざし心に蓋をし。。。といったイメージでしょうか。
多様化や持続性などが社会で叫ばれる中、我々の業界だけどんどん取り残されていってるような。
そんな教育現場にも2パターンの活性化方法があると考えていました。
まず一つは新卒教員の考えをそのままに伸ばすことです。既存の教育の考え方や枠組みにとらわれることなく、新しい力にのびのびと育ってもらえば、何らかの変化は起こるはずだと考えていました。
が、残念ながら手の届く範囲にフレッシュな若手は入ってきませんでしたし、まず皆さん個人が業務をこなすのに精いっぱいで新人の先生は入って1年もすれば学校の風土に染まってしまいます。僕もそうでした。
もう一つはすでにいる教員のアップデートです。自治体によっては教員の研修のため企業へのインターンシップを体験させるみたいな取り組みをしています。
新たな視点を醸成するためのものであるのは良くわかりますし、良いことだと思います。
ただ惜しいのは、こういった体験をしたところで1週間程度の研修では何も得られない且つただ自給労働を体験して帰ってくるというところです。
兵庫県ではトライやるウィークという中学生の職業体験期間が設けられています。
たいていの場合小売店や作業所などの体験に参加します。
野菜の収穫後ひたすら水洗いをする作業などを、学校に行くかわりに一日体験するわけです。
こういった体験を経た中学生は一様に「仕事は辛くて大変。両親にもっと感謝しようと思います。」とこういった感想を抱くわけです。
間違ってはないのですがこれがすべてだとも思ってほしくないところです。
さて、中学生にはこういった経験も有効ですが果たして同じような体験が教師に本当に必要なのでしょうか。
学生時代にアルバイトもしていますし、普段から責任をもって勤務時間は業務にあたっているわけですから、今更辛く大変な時給労働を別の場所で短期間経験したとてそれは「やった感」をうむだけにとどまります。
そうではなく、自分のビジネスを持ち広く世の中と関わり続けることが教師の資質向上につながると考えています。
疑似兼業で得た出会いと交流とメンター
僕は現職時代から趣味の海釣りを発信するyoutubeチャンネルを匿名で更新し続けました。
チャンネル登録者数は5000人を超えていましたが、公務員法抵触しないよう利益はゼロ。。。というか激しいマイナスのなかでチャンネルを運営しました。
目的は信用経済について学ぶためでした。
いまでこそSNSフォロワー数は財産的な価値を持つと広く認知されるようになりましたが、僕がyoutubeを始めたころはまだ半信半疑でした。
しかし、世の中の潮流を感じないまま管理教育を続けているのがどうにも気持ち悪い気がしてとにかくやってみました。
釣りをする中で色んな職業の色んなバックボーンをお持ちの方とお知り合いになれました。
外科医の方、世界をまたにかける方、工場長、カレー屋さん。様々な経歴を持つ方と触れ合う中で数値化できない膨大な情報が私の中に流れ込んできました。
例えば、コンサルティング業をしているある方は私と釣りに出かける車中でも英語を使って取引先とミーティングをしているわけです。
そのまま釣りに行きマグロを釣り上げて颯爽と帰っていくという・・・もうわけがわかりません(笑)
TVやyoutubeでそういった生き方をしている人がいることは知ってはいましたが、実際に目の当たりにするとまた全然違います。
「ああ。僕の世界は狭かったんだな。僕が伝えている価値観は学校の先生になってからあんまり大きくは変わっていないような気がする。」
こう思えるわけです。
僕は僕なりに叱らない教育を研究したり、協働学習の手立てを考えて、学校の中で新しい取り組みを続けてきました。しかし、本当にその職業をップデートするためには「越境者」が必要なのです。
昨今いろんな業界のDX-デジタルトランスフォーメーションが叫ばれていますが、その中でも顕著なのがIT畑の人の他業界への進出です。
IT業界の人から見ればテクノロジーでいくらでも改善可能なことが未だに人力で行われていたりすることで、IT業界出身の方が参入してきたとたんその界隈を席巻してしまうということがしばしば起きています。
特に飲食業界は顕著です。
その職業のなかでプロフェッショナルになることはもちろん好ましいことではありますが、その枠組みを超えて越境者となるものが現れることで新たな価値観が流入し、その業界はさらに活性化します。
教師の越境は強く検閲される
教師はなぜ越境しないのか。それは公務員だからですよね。
クレームや面倒な問題を自治体や管理職が恐れていること、公務員法に抵触する可能性があること、この2点が大きな障害となって教師は越境がしにくい職業になってしまっています。
もう一つ多忙すぎるという要因もあります。
- 公務員法
- 自治体などの風土
- 教師の多忙な現状
これらをすべてクリアにするのが「オンラインセミナーの開催」です。
オンラインセミナーが越境の第一歩に
私が昨日開かせてもらったオンラインセミナーはこんな感じです。
現職教諭のころにアドラー心理学について研究、実践していました。トータルで取り組んでいた時間は3年程でしたが、それでも参加者の皆さんにはある程度ご好評頂けたように思います。
教師を3年も続ければ、必ずアウトプットできる何かを持っているはずです。
それを興味のある人に届ける。この作業こそが越境の第一歩になると考えています。
オンラインセミナーであれば先ほど挙げた「教師の兼業を阻む要因」をことごとくクリアできるからです。
- 公務員法に抵触しにくい
- 兼業の認可を受けやすい
- 体裁も守れる
- 移動や商品開発にコストがかからない
教育に関する出版や講演であれば兼業の認可が下りやすいのは教育公務員の特権でしょう。
教育公務員は、教育に関する他の職を兼ね、又は教育に関する他の事業若しくは
教育公務員特例法第17条より
事務に従事することが本務の遂行に支障がないと任命権者(地方教育行政の組織及び運
営に関する法律第 37 条第1項に規定する県費負担教職員については、市町村(特別区
を含む。以下同じ。)の教育委員会。第 23 条第2項及び第 24 条第2項において同じ。)
において認める場合には、給与を受け、又は受けないで、その職を兼ね、又はその事業
若しくは事務に従事することができる。
実はこのように法律に明記されていますので、教育に関わる内容=教育実践の発信は兼業認可の可能性が非常に高いのです。
教育に関する講演や出版は任命権者の許可が得やすいということです。
多忙な先生でもすでに自分が経験したことを商品としてオンラインで発信するというやり方であれば、時間や労力をかけずに実践することが可能です。
まとめ
今回はオンラインセミナー開催から始める兼業の第一歩という内容をテーマに記事を書きました。
- 教師の兼業は最高の研修
- 最初の一歩がとっても大変
- 教育系の兼業なら最初の許可を得やすい
- オンラインセミナーは越境の第一歩に最適
教師が兼業をしていくために、まずは一度兼業の許可を得るということが何より大事なのではないかと考えています。
最初の許可さえ得てしまえば、もうそこに道は開通しているわけですから、その後その道幅は広がるかもしれません。
その第一歩は任命権者側も許可をしやすいオンラインの教育系セミナーを開催してみる。。。
これが今回の作戦の全容です。
具体的な方法や道筋については別の記事に任せようと思います。
僕は自分が現職の時には結局そこまでたどり着くことができませんでした。ですから今現場に立っている先生で新たな可能性を模索したいという方のお手伝いをしてみたい。そんな風に思っています。
結局公教育を変えるために、まだ何かできるかもって気持ちが捨てきれないんですよね(;’∀’)
今回ご紹介した方法は教育アップデート研究所というオンラインコミュニティで作ってもらったプラットフォームに準拠しています。
け!結局宣伝かよ!!(# ゚Д゚)ってなると思うんですけど、僕はそこから一切お金をもらっていません(笑)
ただ、自分が現職教諭だったときに、「兼業の第一歩を踏み出すためにだれか僕に講演依頼してくれたらなぁ」って思いついて、コミュニティの運営の人に提案したら本当にそういう仕組みを作ってくれた。。。というそんな経緯があります。
だからですね、現職の人にはそれをぜひ利用してもらいたいんです。
興味のある方はWebサイトをどうぞ^^
「サロンとかはちょっと…」という方は、僕にDMいただければ兼業系の疑問に答えられる範囲でお答えします。
なんか最後宣伝ぽくなっちゃったんですけど、一回しかない人生だからこう。。。学校教育に面白いものを持ち込めたら最高ですよね。
ではまた^^
コメント
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