公務員の副業・兼業

新時代の教師像 アンパンマン型からルフィ型へ

僕が思う新時代の「教師」は

豊かに自分らしく生き 生徒の成長を手助けする人

このような定義になると確信しています。

そしてそんな教師を増やしていきたいと考えています。

この記事では、新時代に求められる教師像を詳しく解説していきます。

僕のこんなtweetが少し反響ありました。

まさにここに書いている通りで、現代の学校の先生はアンパンマンのように自己犠牲でもって働いています。

原因は様々あります。

日本に昔からある自己犠牲を美しいことだとする文化。これもひとつでしょう。

また、目の前に子どもがいると成長を手助けするためについついなにかしたくなってしまうものです。

森で困っているカバオ君に後のことなどは考えずとにかく頭を分け与えるアンパンマンと全く同じです。

目の前に手助けできる人がいるなら多少自分の身を削ってもやろうとしてしまうのは、

教師になった人ならもはや性分ともいえるかもしれません。

例えば1時間自分が帰宅するのが遅ければ、めちゃくちゃ困る人がいます。

妻や子、恋人や両親です。

「僕は一人暮らしで恋人もいないから関係ない」

そんな声が聞こえてきそうですが、、、

果たしてそうでしょうか?

プライベートを投げ打って働くあなたの姿を一番近くで見ているのは誰でしょうか?

そんなあなたの姿を美しいと感じてお手本にするのは誰でしょうか?

社会の担い手がどんどん減っていくなかで、そんなお手本を見せてはいけないと僕は考えています。

モンキー・D・ルフィ 型の教員を目指す

僕はワンピースという漫画が大好きです。

自分の琴線に触れるセリフもたくさん登場します。

妻への接し方はサンジに学びました(笑)

なかでも主人公のルフィは不思議な才能を持っています。

直感的で自分がしたいことを愚直にやっていくだけなんですが、それがなんだかとっても魅力的に見えるんですね。

決して完璧なわけではないルフィなので、そんな彼を仲間たちも全力でサポートしてくれるんです。

旅して訪れた色んな町では、自分のしたいように生きているのに色んな人を結果的に助けちゃうわけです。

人助けのスタンスがなんだかアンパンマンと全然違いますよね。

アンパンマンはとにかく何が何でも人を助けようと、

このあとバイキンマンとの戦いになるかもしれないけどそんなことは関係なくとにかく助けるんだと。

そうできたらいいですけど、それじゃ現実には続かないんですよね。

最近の言葉でいうと、その人助けの仕方はサスティナブルではないと言えるかもしれません。

一方でルフィは自分らしく生きているだけなんです。

自分らしく生きてるだけでも、誰かの助けになっちゃうんですよね。

人はそもそも人の役に立つことが幸福だと感じるよう設計されています。

意識的に「とにかく人を助けないと!!」と考えなくても、自然に誰かを助けちゃうんです。

ということはですよ。

より持続的な方が、多くの人を助けられると思いませんか?

自分らしくイキイキと生きる。

そのうえで子どもたちと共に進んでいく。

自分も楽しく成長していってるんだよという姿を、伴走者として示し続け教師も子どもも社会も幸福に・・・。

そんな感じにしたいです。

「自分らしく」には何が当てはまってもいいんです。

釣りなのか、ダンスなのか、自転車なのか、オートバイなのか、、、指導法の研究だっていいはずです。

自分の中に少しでもある、好きなものに没頭している姿。

それを開示していきたいんです。

人生楽しいんだよって。

大人は最高だよって。

でもどうでしょう。

アンパンマンにはできるかもしれませんが、僕らは人間なので多分アンパンマンスタイルではそれを実現できません。

つまり、自分を削るやり方はいつかどこかにひずみがおこるはずなんです。

健康に生きるためには1日8時間の睡眠が必要です。食事には1日1.5時間程度は使うでしょう。

通勤時間が1.5時間程度だとして、、、

1日に2時間くらい残業したとしたら学校での滞在時間は11時間ですから、残りは2時間しかありません。

朝と夜の身支度や家事に2時間を使ったらもう時間なんて残っていないんです。

なんというかもう、ほぼほぼ強制アンパンマンって感じなんですが、

それでも僕はルフィ型教師にみんながなってほしいんです。

以前何かの記事で読んだのですが、カナダの教師は15時や16時には退勤しそれぞれにビジネスを持っていることが多いそうです。

それぞれが教師のプロフェッショナルでありながら、自分の人生を生きてそれを教育に還元しているそうです。

我々の日本はこのままでいいのでしょうか。

「子どもにとって一番の環境は教師である」

というのは教育学でよく耳にする格言ですが、一番の環境が身をすり減らすやり方をしていたならば、

教え子たちもそれを当然のものとして次の世代に継承してしまわないでしょうか?

そしてそれが繰り返されて・・・

この現状を変えられるのは、文科省でも教育委員会でもなく

現場で頑張る先生自身だと僕は思います。

少しずつでもいいので、現状を変えるためのアクションを起こしていただければ幸いです。

ABOUT ME
前田ひろあき
教員の複業について日本で一番詳しい者です。 学校の内外を往還する先生を研究実践するNPO「越境先生」代表。 教育系複業家。 現職:任意NPO代表&SchoolTech企業社員&個人事業主/ 過去の職業:複業&小学校非常勤←中学理科教諭←教育大←吉本新喜劇 |