こんにちは。
教育コンサルタントのマサムネです。
僕自身が専業の教員を辞め、会社設立を目指してまずは給与所得+事業を育てるというスタイルをとっています。
そのなかで今後、部活動指導員+フリーランスという生き方も可能なのではないかと気づいたためまとめておきます。
結論:部活動指導員+個人事業主は配偶者がフルタイムならアリ
まず結論ですが、部活動指導員+個人事業主の働き方は大いにありだと思います。
ただし見込める月収は決して高いとは言えません。
部活動指導員としての時給は2000円前後が一般的で、週の労働時間は10時間前後になると考えられます。
自治体によって時給や最大の勤務時数の設定にバラつきはありますが、上記の条件で勤務するとすれば月収は8万円程度。
夕方や休日の数時間を利用して且つ配偶者の扶養の範囲内で労働することが可能です。
20~30代の独身の方の場合この条件では少々厳しいものがありそうですが、クラウドワークなどである程度の収入が見込めるようであれば非現実とも言い切れません。
月収8万円程度ということは健康保険の扶養の範囲内で働けますので健康保険料の観点から行くとかなりお得です。
事業を育てている段階では利益がおおきくあがらない場合もあるかもしれません。
初年は部活動指導員+個人事業の育成を行うのもおおいにアリです。
また、早期退職した元教員の方にとっても年金までの良い収入減になるでしょう。
給与・条件・職務内容
給与は自治体によってまちまちです。
時給1500円程度の自治体もあれば、2500円を超えるところもあります。
平日は2時間程度、休日は4時間程度という場合が一般的なようです。
また、職務内容ですが意外と結構あります。
これもどこまでを指導員に任せるのかは自治体や学校のレベルで変わってきそうです。
東京都北区 | 大阪市 | 福岡市 | 私立校 | |
---|---|---|---|---|
時給(円) | 2500 | 2510 | 1452 | 2500 |
勤務時間 | 平日2時間 休日3時間 | 平日3時間 休日4時間 | 平日2時間 休日3時間 | 平日2時間 |
勤務日数 | 週休日のみ | 週2~5日 | 週2~3 | 周3など |
選考方法 | 書類審査 面接 | 書類選考 論文 面接 | 面接 | 面接など |
手続きの複雑さ | 比較的簡単 | 複雑 指導経験証明が必要 | 少し複雑 | 超簡単 |
諸条件を比較してみると一長一短といったところです。
大阪市は条件こそいいのですがかなり手続きが煩雑なので応募を少しためらってしまいそうです。
私立高校などに関しては一般的な求人サイトや教育系の求人サイトで募集をかけていることが多いので、かなり手続きは簡単かつスピーディーです。
会計年度職員という任期付き公務員というかたちで非常勤講師や部活動指導員は採用されます。
優秀な人材の取り合いになっている現状ですが、書類の郵送で応募を受け付けていて手続きが煩雑な自治体に関しては改善していかないと人を集めにくくなるかもしれませんね。
業務内容についてはどこも同じような内容になっています。
少し驚いたのは保護者対応や生徒指導関係の業務も、部活に関わることであれば担当するよう明記されていることです。
完全に部活の指導を委託してしまうということなのでしょう。
正規教員の負担を減らすという意味で、非常に良いことだといえます。
部活動指導員 職業としての課題
部活動の指導員は会計年度任用職員というかたちで採用されます。
部活動の指導は1年ごとに指導者が変わったりすると生徒たちも混乱することが予想されますが、会計年度任用職員は1年更新ということになります。
このあたりは実際どのように運用されているのか、導入の実績が増えれば実態も見えてくるでしょう。
また、やはり給与面では不安がある仕事と言えそうです。
月の給与は10万円に満たない場合がほとんどで、社会保険に関しても自身で加入しなければなりません。
また、今後は企業に対して完全に外注を行うパターンも出てくるかもしれません。
その場合財源をどのように確保するのかが課題となるでしょう。
現職の教員であっても、別の給料をもらいながら部活動の指導をするというかたちも検討されているようです。
部活動指導員+個人事業のモデルケース
- 配偶者の扶養に入る
- 部活動指導員として平日2時間×4日で8万円の給与所得を得る
- 個人事業主として開業届を出す
- 午前中の脳がクリアな時間帯は自分の事業を行い、夕方は指導員として働く
自分が部活動指導員をするならこのようなイメージで勤務すると思われます。
中学や高校の教員を退職してフリーランスを目指すのであれば、ある程度の指導経験を有しているはずですあ。
新たなことを覚える必要がなく、これまでのスキルを活かせる内容で自給労働を行い、残りの可処分時間は自分のビジネスを育てていく。。。
そういったやり方も、一つの選択肢かもしれません。
非常勤の教員+個人事業もアリなのですが、それでいくと朝のクリアな状態の脳が自分のために使いづらいというデメリットがあります。
教師を退職して新たに独立を考えている人は、このあたりも加味して検討するといいかもしれません。
まとめ
- 部活動指導員はまだまだ発展登場の職業
- 自治体よって勤務の形態や条件にばらつきがある
- 今後人材不足が見込まれる
- 個人事業を育てていくための収入のベースにするのはアリ
- 早期退職教員や配偶者が働いている元教員におススメ
今回は今後増えていくであろう部活動指導員についてまとめてみました。
部活動指導員1本だけで生活を成り立たせるのは相当難しそうですが、安定的な収入癌にしつつ経験を活かして働きたい場合には有用な職業であるといえます。
自分も経験がありますが、なんだかんだで部活動を生徒と一緒に充実させてみんなで楽しさや成果を分かち合えるため、とてもやりがいと感動のある仕事であると言えます。
今まで教師の善意と献身によって支えられてきた業務が、今後どのように変化していくのか注目してみていくべきでしょう。
教師から独立し、自分らしい人生を作り出すことを考えている方にとっては、チャンスとなるかもしれません。
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