中学校教員を32歳で退職する直前の心境

こんにちは、中学教員を退職して社長になるひーさんです。

この記事では教員や公務員を退職してフリーランスや経営者を目指す方に向けて、

直前に感じるワクワク感や不安、それらへの対処の仕方について何か参考になれば。。。

そんな意図で書き残しておきます。

一緒に頑張りましょう。

僕も頑張りますから

退職直前 その日によって心境は変わる

なんの後ろ盾も確約もなく退職を決めました。

一応辞めてからは非常勤教員とSNS運用&インターネットビジネスでやっていこうと決めています。

youtubeの運営は現在登録者6000名程度、

毎日事業を何にするべきか、果たして今やっていることは本当にこれであっているのか。。。

そんなことを考えたりします。

作業がライティングをして、動画編集できて、作業が思うように進んだときはやった感があるのですが、

なにせすぐに数字に結びつくわけではないですから、夜には不安になったりするわけです。

心持は日々刻々と変わり、それこそ本当に躁鬱のようになっています。

目次

ポジティブな日

小さい自分の子どもたちのにこにこと笑っている顔に癒されて、奮い立つことがよくあります。

また、中学教師という肩書を捨て、自由に発信できることへのワクワク感を抱く日もあります。

ワクワク感

これまで自分の立場では自由に発言したり発信してりということに制限がかかっていました。

何をするにも校長や教育委員会、学年などの意向を確認しなければならず、思うように正しいと思うことができないことも多々ありました。

そしてそんな気持ちを素直に発信することもできず悶々とする日々でした。

例えば僕は、休日にボランティア活動で駆り出されるのが嫌いですし、自分が免除されたとしても独身の先生が駆り出されているのも見たくありませんでした。

家族と過ごすための休日を奪われるのは御免こうむります。

「若いんだからこれくらいやらないと」という謎の理論によって、若者の貴重な時間を奪う風潮にもうんざりです。

というか自分の隣人が不幸せになっているのを見ているのは僕もうれしくなくなります。

僕にとって学校はそんな場所でした。

不思議なことに学生時代はそこまで学校のことがイヤじゃなかったのに、教師になってから、特に晩年になっていやになっていったということです。

なにはともあれ、そこから解放されたことがとっても嬉しかったんです。

当然すべてのことが自分の責任にはなりますが、裁量権を持つことができます。

いままで裁量権のない世界にいたので、これにはとってもワクワクします。

解放感

僕は生徒会活動が大嫌いでした。

生徒会の子どもたちは大好きですよ。

ていうか生徒たちのことはみんな好きです。

そうでなくて、生徒会活動、とりわけ裏で全て大人が手を引いているという不健全さに嫌気がさしていました。

僕の学校の場合はですが、生徒会の組閣はすべて裏で教師が工作していましたし、校則を変えるための公約を掲げようとする生徒についてはすべて潰すよう言われてきました。

こんなのイヤでした。僕は。

生徒が自治するのが生徒会のはずですし、そもそも生徒に自治権がないのに生徒会ってものを作って

教師の都合のいいように雑用をやらせるというのが生徒会の本質です。

全国の中学がそうとは言いませんが、少なくとも僕が見た生徒会はそうでした。

そんなのはイヤでした。

そんなことばかりでした。

退職すればそういったことにもう加担しなくてもいいわけですから、もう解放感は半端じゃないです。

ネガティブな日

ポジティブに考えられる日もあれば、残念ながら非常に後ろ向きな日もあります。

あれこれ考えずに行動すべきなんですが、どうしてもあれこれ考えてしまって不安になるわけです。

不安感

今日とかもまさに午前中はめちゃくちゃ不安でした。

不安な気持ちというのはもう湯水のごとくどこからか湧き出てくるものです。

不安すぎて無気力になって、なんとなく今しなくてもいい家事をしてみたり、

よくわからん海外製のアニメをネットフリックスで見ちゃったりするわけです。

気持ちは基本的に捏造されたものです。

もちろん捏造しているのは自分です。

しかしこれを無理に抑えようとしても無駄で・・・

不安な気持ちを無視しようとしてもどこからともなく沸き上がってきます。

そういう時は集中して、不安の気持ちが体のどこから出てきているかを探してみます。

すると不思議なもので、不安から目を背けようとすればするほど、不安感や焦燥感は膨らんでいきますが、

見つめようと目を凝らせば意外とどこにもないのです。

僕は今すぐ死ぬわけではありませんし。

今日はいつもと変わらない今日です。

過去ずっと正規の教員としてやってきたわけで、

それと比べると先行きが見えなくて不安なように思いますが、

別に現段階ではうまくいっていないことなんて何一つありません。

だから、不安を感じているなーと思いつつも、なんとか手を動かすわけです。

無力感

退職前に転職活動を色々としてみたわけです。

で、だいたいどんな塩梅だったかというと、、、、

20社くらい応募して面接にまで進めたのが4社くらいでした。

正直タイミングが悪いというところもありました。

新型コロナウィルスの影響を受けて、企業側が未経験者よりも経験者を重視して採用するようになっていたからです。

関連職種と言っても、塾などには興味がありませんでしたので、なかなか受ける企業が見つかりませんでした。

一応非営利でSNSマーケティングの勉強をしていて、フォロワー数もそれなりにあったのでそこを推していくことにしましたが、なかなかどうして難航しました。

①シンプルに教師をやっていた人が何に使えるかわからない。

②未経験のだから安く雇いたいけど、前職の年収が600万円くらいある。

この2つだけでも相当ハンデキャップは大きいです。

しかも教員採用試験の準備しかしてこなかったわけですから、就職活動のノウハウを自分で学ばなければいけないわけです。

また、転職のキャリアアドバイザーによってはそもそも教師を受け付けてくれない会社もあります。

一方で事務職を受けたときに熱い話ばかりしていたら、

「どちらかというと粛々と事務作業してくれる人が欲しいので。。。」と、なんとも言えん理由で断られたりもしました(笑)

何せ転職というゲームにおいてはものすごくステータスが低かったわけです。

こういったことはただの事実なだけであって、僕自身を否定する要素ではないと、

頭の中ではそう考えられるんですが、やっぱり心は違うもので、、、

「ああ、、自分はウンコなんだな。。。」と思う日も多々あるわけです。

「ウンコのくせに年収600万円オーバーで雇ってくれていた中学校様を退職するなんて、、ウンコのくせに生意気な。。」

みたいな思考に陥るわけです。

今すぐ売上を作ることもできないくせに、どこの企業からも必要とされていないような・・・。

まぁただの事実なので今からまた積み上げていくしかないんですが、無力感にとらわれると何もしたくなくなってしまうわけです。

そんなこと考えてないで手を動かすべきなんですけどね。

それも頭ではわかっているから。尚のこと自分はウンコだという思いが強くなるわけです。

この記事を読んでくださっている方ももしかしたらそう思うかもしれません。

でも安心してください。

あなたはウンコではありません!!

自分の手の中にあるものを、しっかりと確認しましょう。

すごく励まされた話し

僕のお友達に東山さん(仮名)という方がいるのですが、ある日突然電話がかかってきました。

僕の倍の年齢の方で、釣り仲間の方なんですが、その方は法人を持っておられてコンサルティングで生計を立てておられます。

人生のメンター的位置づけで色々と参考にさせていただいていたのですが、僕が退職したと報告したのですぐにお電話をくれたようです。

「びっくりしたよー!お子さんが小さいからまだ先生は辞めないのかなと思ってた!」

と、心配と励ましのお言葉を色々といただきました。

「僕が独立したときも10人中10人が『辞めておけ、しがみついてでも会社に残った方がいいぞ』と言ってきたけど、結局年収は上がったし今自由な生活を送っているよ。僕は長い時間会社でくすぶっていたけど、もっと早く独立すべきだったなと思った。ひーさんは準備ができていないというけど、SNSの運用や人脈や色々、もしかしたらもう準備はできているかもしれないよ。まずは自分にあることの棚卸だな!」

なんと勇気をもらえたことか。

組織に属さないで、すでに自由を手にされている方にそんな風に言ってもらえて、とっても勇気をもらえました。

「何ができるかわからないけど、いつでも連絡してくれ!」

最後にそう言ってもらって電話を終えました。

あー。。。こんな人に出会えたことも僕のしてきた準備の一つなのかもしれないなぁ。

そんな風に思いながら、少しだけ不安が和らいでいることに気付くのでした。

我が子たちの写真を見ると勇気が湧いてくる

これも強い強い原動力の一つですね。

今保育園に行ってもらっていますけど、帰ってきたときに

「今日も父は全力を尽くしたよ!」

って思いながら抱きしめたいのでとにかく頑張ります。

結局やるしかない

東山さんとの話でも出てきたのですが、

「時計の針はもう戻せないんだから結局やるしかない。」

と、そういうことです。

僕はもう退職願を出しちゃったので間違いないんですが、

これは退職願を出していなくてもそうなのかなと。

自分の中で、今の生き方に疑問を持って何か変えたいって強く思ってしまった瞬間、

「結局やるしかない」は発動するのかなと。

そんな風に思います。

教師をしていることがもはや安定ではなくなったこの時代、

自分なりの「結局やるしかない」の状況を作り、

色んなものに勇気をもらいながら進んでいくことが

理想への道なのかもしれません。

共に進みましょう。

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この記事を書いた人

教員の複業について日本で一番詳しい者です。
学校の内外を往還する先生を研究実践するNPO「越境先生」代表。
教育系複業家。
現職:任意NPO代表&SchoolTech企業社員&個人事業主/
過去の職業:複業&小学校非常勤←中学理科教諭←教育大←吉本新喜劇 |

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