非常勤講師×個人事業主の働き方に興味あるな。でも生活とかメンタルとかどうなるのかな。先に始めている人に聞きたいな。
こういった疑問に答えていきます。
この記事を書いている僕(前田ひろあき)は
- 元公務員(中学教員)
- 退職&開業して1年6カ月
- 少しずつ繋がる兆し
- 個人事業主×非常勤講師×夫であり父
- メンタルは強くない
1年6カ月時点の状況を共有しておきます。
って感じで生の情報をお届けします。
💡この記事でわかること💡
- 独立非常勤から1年6カ月経った者の経済状況
- 独立1年6カ月後の生活様式
- 独立1年6カ月後のメンタル
実はこれ、2022年11月に執筆しようしようと思っていて書けていなかった記事です。
超忙しかったため年明けに書いてます。しかもその1カ月でまた劇的に変わったし、まる2年経った後の記事もぜひお楽しみにしていただきたく。
退職後半年ごとに記事を書いているのでよかったらそちらも見てみてください^^
キャリアに悩む先生方のちょっとした参考になれば。
非常勤×個人事業主になって1年6カ月経過した収入
- Youtubeやサイト運営の広告収益 3000円くらい
- スコラボでの収益 10000円前後
- 教育関連事業体の業務委託 ウン万円
- Web制作など(あれば) ウン万円
- 非常勤講師 8~12万円
合計16万円くらい
基本的に変動が激しく安定しませんが、こんな感じです。
11月は振り込みベースで言うとそこまで大きく支払いを受けられたわけではないのですが、業務委託系は時間差で振り込みがある感じでして、ホントこの11月から急に伸びました。
9月過ぎたあたりから何かがつながったかのように繋がりが増えていきました。
支払いがまだのものもあるのですが、普通に事業主としての売り上げがそろそろ5万円を超えてきたり。有難い。
しかもそれにとどまらず、色々と今後繋がっていきそうな雰囲気がすごくあるのです。
何よりうれしいのが、お金を得るために全くキャリアに関係ないことをしているわけではなく、今までのキャリアの延長線上の仕事を受けることができていることです。
①サイト運営の広告収益
変動ありますが、放置している海釣りのYoutubeチャンネルが2000円くらいでこのサイトのアドセンスが1500円とかそんなもんなのでないのと一緒です(笑)
Youtubeは6300人登録してくれていますが、放置しているとどんどん落ちます。
サイトの方はけっこうPVがとれるようになって最高は月間2.4万PV。それなりのサイトになってきました。
しかしこちらはGoogleアドセンスくらいしかきちんとキャッシュポイントを作っていないので直接稼いでくれるわけではないし、実はもうそんなつもりもありません。なんだったら広告外そうかなと思っているくらいです。
②オンライン指導での収益
スコラボというオンライン授業のサービスで講師業を始めました。
空き時間にやらせていただいていまして、私の稼働時間と成績で行くとだいたい月1万円~2万円くらいの収益があります。
教科指導をするわけではないので、教師向けの仕事というよりは専門分野がある人向けの仕事という感じですが、気になる人は応募してみてもいいかもしれません。
教科指導がしたい方はオンライン家庭教師などもあるかと思います。
僕の場合それはやっていなくて、なんというか教師っぽい仕事ではない世界に出ていきたい欲も強いし、その割に非常勤講師である程度は教師としての顔も残しているので、なんとなく教科指導っぽい家庭教師系は選択肢から外していたりします。
③教育関連事業体での業務委託
Film Education Labという探究学習系の事業体にアンバサダーとして参加させていただき、業務内容によって委託料を受け取っています。
詳細についてはコチラのnote記事にまとめましたのでご覧ください。
この出会いも最近でして、非常にありがたい限りです。
私に学校教育のバックボーンがあるからこそ受けられた仕事だと思いますし、代表の山﨑さんの心意気のお手伝いもしたいと思っています。
➃Web制作など(あれば)
お話を受けて制作させていただくこともあります。
既に完成しましたが、教育系事業者さんのWebサイトを、シン教員コミュニティの非常勤講師チーム3名で制作しました。定期的にある仕事ではないですが、教育事業者さんの心意気を代弁してサイトの制作をさせていただきました。
非常勤×個人事業主の仲間に雇用を生み出せたのが嬉しいです。これは拡大していきたい。
非常勤講師
小学校の非常勤講師をしています。
週に10時間の理科専科です。私の勤務する自治体では時給が2880円ですが、年間35週までしか勤務できないという制約があり、妻の扶養に入って働きたいという希望から月ごとに大きく変動します。
勤務時間をうまく調整しないと扶養から外れたり、授業時数が足りなくなってしまったりするからですね。
管理職の先生に個人事業もしていることご理解いただきつつ、残業は実質しない状態で勤務できています。
もちろん勤務先の理解あってのことですが、働く側もそれなりにきちんと意思表示できないといけません。
日本人はココ弱い人多いと思っています。でも自分のすべきことのためにはきちんと対等に話さなければいけません。
必要な方はこちらの記事をご覧ください。
プロボノで先生
青楓館高等学院のワタシルという生徒メディアのプロジェクトマネージャーをプロボノとして行っています。
プロボノというのは端的に言うと「専門的ボランティア」ということです。
サイト運営の経験と生徒のコーチングの経験を活かして協力させていただいています。ボランティアなので金銭での報酬はないものの、得られるものは多いです。
- 実績
- 仕事の進め方の刺激になる
- プロの仕事っぷりを間近で見られる
法人のメディアをゼロから作り上げたという経験は自分のメディア運営とはまた違った実績になります。ボランティアとはいえオンラインのワークスペースに参加しているのでビジネスマンの人たちがどんな風に考え動いているのかを観察できます。仕事をしていくうえで大変参考になることばかりです。
一応私がプロジェクトマネージャーということになているのですが、僕とは別にメディア作りに参画している人は各業界のトップランナーが多く非常に刺激になります。生徒のために集まった人たちですが、生徒に負けないくらい私も学んでいるというわけです。
教員を退職して1年6カ月経った人の家計
家計全体で言うと毎月赤字です。
ただこれは年間を通してで計算しておりまして、トータルで見ると資産が微増していく状態にしてあります。
- メインの収入は妻(小学校教員)の給料&ボーナス
- サブ収入が非常勤講師としての給料
- 個人事業の売り上げは諸々経費で相殺
- 妻子のみ積み立てNISA(インデックス)月額12万円くらい
こんな感じの組み立てにしています。
フルタイム2馬力時代ほどは贅沢ができない…というのが正直なところです。
ジョギングシューズは2年程はいているのでボロボロになってきました。↑の写真は新しいのが欲しくて見に行ったのですが結局買えなかったやつです。
非常勤×個人事業主の生活様式
週10時間は小学校の先生をし、他の時間は自分の事業・業務委託の仕事・シン教員コミュニティのケアをしています。
月曜…1日フリー。業務委託の打ち合わせ、講師業、コンテンツ制作。
火曜…月曜と同じ
水曜…8:30~12:30まで小学校教員。午後はコンテンツ作りなど。
木曜…午前個人の仕事。13:30~15:30小学校で勤務。
金曜…8:30~12:30まで小学校教員。午後はコンテンツ作りなど。
土日…コミュニティのミーティング。各種打ち合わせなど。
上記の中に講師業や高等学院のメディアの添削などが入ってくる…といった感じです。小学校で働いているとき以外はセルフでリモートワークしているので自宅やコワーキングスペースにいることが多いです。
退職後1年6カ月のメンタル
業務委託の仕事やプロボノの活動で手ごたえを感じるようになってきたので自分自身のメンタルは少し安定してきました。
一方でパートナーに負担をかけてしまっています。
というのは、年間の収支をイメージしてある程度その通りにことは運んでいるのですが、月々の収支で見ると赤字なことが多いです。
そのあたりが上手く掴みにくいようで、負担に感じているようです。
少しずつ個人事業としての売り上げが上向いてきているので、毎月の見え方も変わってきています。
メンタルの安定には夫婦の連携が欠かせません。
この半年に何があってこれから何をするのか
開業1年から1年6カ月までのあいだでかなり大きく動きました。
実名で「教員の副業」を支援すると決めてからはとても加速度的に物事が進んでいます。
実名公開は少し勇気も要りましたが、腹をくくることによって本気で活動している人に出会うことができるようになりました。
この半年はプロボノの活動を始め、様々に恥をかきつつ動き回ることで、たくさんのつながりができお仕事につなげることもできました。
また、「シン・教員」コミュニティも立ち上げ50名を超える方にご加入いただいています。
コミュニティの活動が活発になってきてこの次の半年ではまたさらに大きく動く予定です。
これからすること
今後なんですが、NPO法人を立ち上げることになりました。学校の先生を学校の外に越境させ、学校教育の活性化をはかろうというものです。
そのなかで主に4つの領域の事業を行います。
- 正規の先生の兼業の研究実践
- 当日代打先生の研究&導入
- 教員の企業出向の支援
- 非常勤講師×パラレルワークの援助
実名を出して発信し、コミュニティを運営する中で全国の先生が兼業のしにくさに苦しんでいることがわかってきました。先生方の兼業について研究し自治体との連携を図っていく予定です。そのための第一歩を実は踏み出していて実際にガイドラインの作成も行っています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
当日代打先生はカナダやニュージーランドでは実装されているもので、年休などにすらオンコール(待機)の先生が来てくれるという仕組みです。こちらをアプリなどを使い日本に輸入しようと画策しています。
教員の企業出向も越境のうちの一つです。民間企業への長期出向によって外部の知見を得、学校に往還して組織改革ができる人材になってもらおうという発想です。
非常勤講師×個人事業主の働き方は主にワーママの先生を想定しています。(もちろんパパもあり)私自身がこのワークスタイルですが、体系立てて情報が整理されていない状況なのでなかなか安心してそのワークスタイルに飛び込むことができない人が多いのかな…といった所感です。
この開業から1年まではなんとなくインターネットで完結して仕事をすることができないかと考えていましたが、どうにも収入のみをモチベーションにして自分を動かすのが私の場合は難しかった。それよりも自分自身が現役フルタイム教員の頃に感じていたこと、教育現場に居ながらにして外界への越境をしていく気骨のある人を外から支援していく仕組みを作ることに真剣になってみようと腹をくくった1年6カ月目です。自分が信じる道で世の中を良くするために、生まれて初めてフルスイングしてみようと思うのです。
そんな姿勢を見てかはわかりませんが、本当にありがたいことに私を見つけてくれて、一緒にやろうと言ってくれる方々が現れました。とてもありがたい。もう一人だけのことではなくなってしまい、責任が生じてきているのですがだからこそ頑張れそうな気がします。
まとめと関連記事
今回は非常勤×個人事業主になって1年6カ月の様子についてまとめてきました。
- 色々なことがつながり始めてきた
- お金をいただける案件も生まれるように
- 自分のメンタルだけでなく家族のメンタルも大事に
- さらに成長しそうな兆しが
と、私の1年6カ月はこんな感じでした。
最近感じるのは、教師も1年目なんてわけわかってないんだから独立すぐに成果でなくて当然だよな…ということです。
1年目からしっかり成果が上げられるのであれば当然一番いいのですが、開業して1年目も教師1年目もそんなに大活躍できるはずがないわけです。2~3年やってやっと理屈を理解しながら動くことができるようになります。少なくとも私の場合は。
私もまだまだ1年半。3年目に向けて萎縮せず積極的に恥をかきに行こうと思います。
結局恥をかいたり失敗したりの回数が多い方がより大きく早く成長できるはずですから。
何かあれば、Twitterやラインでご連絡いただければ。
オンラインコミュニティ「シン・教員」ではパラレルワークをしてみたい方どうしで情報交換をしています。
よろしければご参加ください。
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