この記事では学校の先生(公務員)が利用できる特典を最大限に活かした、
家計に優しい自動車の購入の仕方を紹介します。
教師(公務員)の必殺技ー自動車貸し付けー
この記事のメインテーマと言ってもいいでしょう。
教師(公務員)が自動車を購入する際に絶対に知っておくべき制度があります。
その名も「自動車貸し付け」です。
俺はちまちま考えるのは苦手だからな!毎回ディーラーにお任せだ!
先生趣味は何ですか?
ん? スニーカー集めかな!
車の買い方を工夫すればたくさんスニーカーを買うことができますよ!
各種自動車のローンでは利息が発生します。
銀行やディーラーで申し込むオートローンは年間3~5%の利息です。
しかし、教員の伝家の宝刀「自動車貸し付け」ならば年利は1.32%!!
しかもこの制度はよくわからない金融機関が設定しているものではなく、
教職員が正式に利用できる互助組合や厚生会、共済組合といったものが設定しています。
安心安全に低利率で自動車の貸し付けを受けられるわけです。
※利率や上限額、諸条件については各自治体によって異なります。
借り受けた資金は給与から天引きされます。
貸し付けた組合側が直接給与から天引きできる&取引相手が全員公務員で、回収漏れが発生しにくいためこれだけの低金利で貸し付けが受けられるのです。
共済組合は全国共通の名称ですが、福利厚生の組合に関しては自治体によって名称が異なります。(互助組合、厚生会など)
所属先で配布される資料や、HPをご確認ください。
こんな時は絶対に自動車貸し付けを利用すべし!!
ちなみに私、無料で新車に乗ってましたよ。
え?!なんか悪いことを・・・
してません(笑)
マネ子先生は第二子を出産する前に教職員が利用できる自動車貸し付けを利用しました。
マネ子先生が利用した貸付制度には償還猶予という制度があります。
通常借り受けた資金は給与から引き落とされますが育休期間中は給与が発生しません。
その代わりに育児休業給付金が支給されますが、これはまたの機会に紹介します。
給与が発生しないということは天引きができません。また、育児休業は復帰を前提とした制度なのでこの間は償還(つまり返済)が猶予されるわけです。
しかも!!猶予されている期間に残債に利息が発生したりしない場合がほとんどです。
ちなみに産休に関しては有給なので償還は発生します。
産休後の育休について償還を猶予される場合がありますので、所属先の厚生組合や共済組合のHPをご確認ください。
組合によっては育休中にも貸し付けをしてくれる場合もありますが、育休中には貸し付けを行えない自治体もありますので、ここは確認が必要です!
大きな車に維持費だけで乗れたのでとっても助かりました^^
教師なら残クレはダメ ゼッタイ
俺はコンパクトカーで月々の支払いが1万5000円くらいだからそんな気にしないよ!
私は月々2万7000円くらいでワゴン車に乗っています!
ほら!俺の方が安いぞ!
先生、数字のマジックに騙されちゃってますよ。
ゲンキ先生は月々の支払金額を15000円です。
これは嘘ではありませんが、ゲンキ先生が契約した残価設定ローンには一見安くなっているように見える様々な仕掛けがあります。
ゲンキ先生が購入したのは大手メーヵーの新車コンパクトカーです。
本体代金200万円のうち、ゲンキ先生は最初に頭金として300000円支払いました。
さらにボーナス月には50000円を追加で支払っています。
残価設定ローンでは5年で車両本体を返却する契約になっているので、トータルで月々に支払った額を月割りすると28333円となります。
え、なに? ワゴン車よりたくさん払ってんの?
一方でマネ子先生の利用した自動車貸し付けは、組合から現金を借り受けてディーラーにはその現金で支払うという仕組みです。
つまり、低い金利の借受金を月々少しずつ返済していくということになります。
また、償還の回数が120回(10年)ですので、1回あたりの返済金額はごく少額になるのです。
利率が低く、返済期間も長いので総額300万円のワゴン車を購入しても月額の返済金額は少額になります。
また、マネ子先生は10カ月の育休を取得していたため、その期間は償還猶予となっていました。
これを加味して計算するとマネ子先生の3年間の月々支払額は19500円ということになります。
でも10年も払い続けるんだな!気の毒だな!!へへん!
(ゲンキ先生がおかしくなりはじめている・・・?)
教職員自動車貸し付けとディーラー残クレの総額比較
ゲンキ先生の言うように、償還期間が10年なので一見長く感じます。
本当のところはどちらの方がお得なのでしょうか。一覧で比較してみます。
教職員自動車貸し付け | 残価設定クレジット | |
---|---|---|
年利 | 1.32% | 3.5% |
支払総額 | 2136000円 | 2212357円 |
返済期間 | 10年 | 5年 |
月額 | 17800円 | 27800円 |
頭金 | なし | 92150 |
設定残価 | なし | 479,820 |
同じ車両をそれぞれの方法で購入したと仮定してより具体的に比較してみました。
現在新車で買えるコンパクトカーが諸費用込みで200万円だったと仮定した場合上記の表のようになります。
一般的にお金を借りると返済期間が長ければ長いほど総支払額は大きくなりますが、もともとの金利に大きな差があるため、10年かかって返済しても教職員自動車貸し付けの方が総支払額が小さくなります。
残クレの場合は5年の期間が終了した段階で車両を返却しなければなりません。気にって乗り続ける場合は、この時点で残価として設定されていた479820円を支払うことになります。(表の総額に含まれています)
教職員貸し付けの場合「10年間も返済し続けるのはイヤだな」と考える人もいるかもしれませんが、
多くの自治体では繰り上げ返済に手数料はかかりません。
しかも繰り上げ返済をすれば支払総額はさらに小さくなります。
おススメはボーナスが浮きそうなときや、年末調整の還付金を利用して繰り上げ返済してしまうことですね。
月々の返済額が小さいうえに76000円以上差が出ていますね!
マジでスニーカー5足くらい買えちゃうじゃん・・・
次回購入時から利用するだけでもかなり違いますよ!
生涯で残り5回車両を乗り換えると仮定すると、教職員の自動車貸し付けを利用するだけで40万円近く得をすることになります。
ディーラーによっては「残クレでご契約いただければ5万円お値引きしますよ」などという提案もされます。
これは残クレを組んだ際の利息が販売会社に利益として入るためです。
つまり販売店からすると、上の表の車両を残クレで売れれば販売代金以外に利息で何もしなくても20万円以上の利益が生まれるということです。
そりゃ5万円くらいお値引きしますよね。5万円値引いたところで15万円以上の臨時収入があるわけですから。
ちなみに各自治体の福利厚生制度では、国産新車ディーラーの割引クーポンを発行していることが多いので、、
「値引き目的で残クレを選択する」ということも全く意味がなくなってしまうのです。
結論 ー教師は〇〇で車を買いなさいー
ここまで、残クレと教職員貸し付けを比較してきました。
銀行のカーローンなどもありますが、基本的には教職員貸し付けの方が利率が有利な場合がほとんどで、制度としてはほとんど同じなのでこれは最初から選択対処外で大丈夫です。
え?!今までの比較何だったの?結局現金て・・・
ちゃんと説明するので安心してください^^
ここまで様々な貸し付けの方法を比較してみてきましたが、
結論から言うと自動車は全額現金で支払える状態で購入するのがベストです。
ただし、場合によっては教職員貸し付けであれば利用可。
これぐらいで考えておくのがベターでしょう。
教師の自動車購入資金ランキング
- しっかりお金を貯めて全額現金で買う
- 全額支払える貯金を持ったうえで教職員貸し付けを利用する
- どうしても生活に必要な場合は教職員貸し付けを利用
残クレでアルファード買っちゃえ! 安定した公務員だったら余裕っしょ!
ここからは管理人の個人的な見解です。
数々の教職員制度を使い倒し、退職後フリーランスになってお金の知識を吸収しまくっている私が、元同僚にアドバイスするつもりでお伝えします。
①しっかりお金を貯めて全額現金で買う
自動車は一応資産と言えば資産なんですが、買った瞬間に価値がどんどん下がっていきます。
ごく一部の自動車を除いて買ったときより高く売れることは絶対にありえません。
つまり買った瞬間に負債になるわけですね。
借金をして買ってしまうと、何かの事情で手放さないといけなくなった時にさらに追加でお金を支払う必要が出てきます。
もしくは、もう車両がないのに車両を売却して得たお金よりも残った借金の方が大きい。
そんな状況にもなりえます。
自動車を購入する場合は、全額を自費で購入することができる費用を用意しておいて、
「この出費はもう戻らないもの」と勘定して購入する方が、家計へのリスクを低くすることができます。
そういう意味で第1位は「しっかりお金を貯めて全額現金で買う」となるのです。
全額支払える貯金を持ったうえで教職員貸し付けを利用する
購入する状況によってはこの方法もOKです。
私はこの方法で購入しました^^
マネ子先生は産育休に入る前から、貯蓄を400万円ほど用意していました。
第二子の出産に当たり、移動や買い物に利用する際にどうしても必要だと判断して自動車の購入に踏み切ったわけです。
後々のことを考え、300万円のワゴン車を購入しましたが現金のみで購入すると貯金が100万円まで減衰してしまいます。
1年間の育休を100万円の貯金で迎えるのは少し不安でした・・・(^^;
しかし、教職員貸し付けを利用して購入したので結局貯金は400万円のまま育休に入ることができたわけです。
そのうえ、マネ子先生の自治体では育休中の償還は猶予になるので家計に対してもノーダメージでした。
この制度ヤバすぎるな!
育休中に優良家計を維持できたマネ子先生は結局貯金を400万円そのまま残して復帰しました。
復帰半年後に負債のある状態がイヤになったので、貯金とボーナスを利用して一括返済したようです。
育休中に資金が潤沢にあるという安心感をもったまま、復帰後に完全に車両を自分のものにできたわけです。
また、この方法であれば万一何かの事情で退職しなければならなくなっても、
一括で返済するだけの資金があるので車両は売却しなくて済みます。
売却したとしても値下がりした分の費用は自分の貯金から捻出できます。
育休などの取得予定がない場合も、教育資金、子どもの結婚資金、投資資金など現金を手元にあった方が良い場合はあるでしょう。
そんなときも、費用に金利の低い教職員貸し付けの場合であれば工夫をして利用するのはいいかもしれません。
あくまで自動車の購入金額分の貯金がある場合に限りです。
③どうしても生活に必要な場合はある程度の貯金で教職員貸し付けを利用
あまりお勧めしていませんがこの方法もギリギリ可です。
例えば採用後1年で子どもができたとき、絶対に車が必要な地域で採用されたとき、などなど。。。
自動車が必要な状況でどうしても資金が用意できないのであれば、教職員貸し付けを利用して購入することも仕方がないかもしれません。
長期にわたって低額の支払いをしていきますが。教職員は給与が少しずつ増えていきます。
将来の給与が上がった自分と車両代を分け持つというイメージです。
しかし注意点もあります。
- 高価な自動車を買ってはいけない
- なるべく貯蓄もしておく
- 退職できなくなる
高価な自動車を選んでしまうと負債の額が大きくなるので、必要十分な中古車などを選択する必要があります。
また、急遽手放さなくなった時に備え、ある程度の貯金がある状態で購入できれば安心感は増します。
車両を売却した際借り受けたお金の残債を、車両の売却価格+貯金で打ち消すことができます。
教師は過酷な仕事です。
退職して新しい道を切り開こうと思ったとき、「自動車があるから辞められない」というのでは目も当てられません。
生活にどうしても自動車が必要で、長く続けられる自身がある人だけ教職員貸し付けを利用しましょう。
残クレでアルファード買っちゃえ! 安定した公務員だったら余裕っしょ!
もう取り消し線で消していますが全然だめです。
退職のリスクに対応できませんし、母数が大きいため支払総額もえらいことになります。
アルファードなどの車はリセールバリュー(売却したときの価格)が高いと言われたりしますが、全く関係ありません。
そもそもいろんな面で教職員の貸し付けに劣っている残クレを利用する意味が全くありません。
この記事を見に来てくれた皆さんは、もはや現金か教職員貸し付けかの2択なのです。
俺も次から教職員貸し付けを使うぞ!
自治体によって利率や条件は微妙に異なるので、しっかりご確認くださいね^^
今回は新車で比較してみましたが、こだわりがないなら中古車がおススメです。
500万円の自動車は売却時に半額になったら250万円減ってしまうことになりますが、60万円の自動車は半額になっても30万円しか減らないからです。
最悪値段がつかないくらい乗ったとしても、被害は60万円だけです。
このサイトでは、引き続き教職員の皆さんや公務員向けの有益な情報を発信していきます。
日々の忙しさは尋常でないと思いますが、少しだけ工夫すれば今よりもっと豊かになれる仕組みはたくさんあります!
ぜひ一緒に知識武装していきましょう^^
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