32歳で教師を辞めてフリーランスになった直後の不安定さ

こんにちは。

教員コンサルタントのマサムネです。

今回は、教員から独立を考えている方向けに

退職して独立する際の心境や不安感、それをどのように克服するかについてお伝えします。

悲しみ、無力感、情けなさ

32歳男ですが、一人になるともう普通に泣いてしまいます。

こうなったのには理由がありまして、

育休復帰後の条件面でのすり合わせがうまくいかず、年休消化だけしてほぼ何の準備もなしに退職を決めてしまいました。

昨今の教師不足の流れもあり、「すぐに非常勤の口はあるだろう」と正直たかをくくっていました。

実際非常勤の案内は数件あったのですが、自分の思惑に完全に合致したものはなかなかなく決めきれませんでした。

そうこうしているうちに退職の日は近づいてきますが自分は何も決まっていません。

ウェブサイトを立ち上げてみたり、それまでにある程度登録者を増やしていたyoutubeチャンネルに力を入れてみたりとしたものの、

生活の柱にしようと思っていた非常勤講師がなかなか決まりません。

小学校教員の妻は

「焦らなくていいよ。私が働いているんだから。」と言ってくれます。

でも、なんかもう色んなことが思い出されて悲しくて悲しくて仕方ないんです。

結婚を申し込んだときのこと、ご両親に大事な娘さんをお預かりしますと伝えたときのこと、

そんなことを思い出すと、

なんて自分はふがいなくて情けないのかと。

悔しい悔しいです。

中学校の教師として、生徒や保護者に向きあい一生懸命力を尽くしてきました。

子育てにも真剣に向き合い、目の前のできることに真摯に取り組んできたつもりです。

でも、別にそんなことはお金としての価値を生み出すことには何も関係していないということです。

僕の現時点での力では、好きな人にプレゼントを買ってやることすらできません。

こんなに悔しいことは初めてかもしれません。

子どもたちが3歳と1歳になりました。

「自分らしく生きる」ことのお手本になろうと息巻いて退職しましたが、

自分らしく生きるどころか、誕生日のケーキを去年より小さいものを買ってやることしかできません。

こんなに愛しい子どもたちなのに。

目次

教師という仕事は辞めた瞬間に人的資本が0になる

幸福の資本論という書籍に「人的資本」という言葉が登場します。

簡単にいうと自分がお金を稼ぐ能力です。

この本じたいとても興味深いのでおススメです。

教師をしているときはそこそこの人的資本を持っています。

安定収入に加えて国内でみればそれなりの給与がもらえる仕事です。

しかし退職したとたん景色は一変します。

一般的に30代はどの職種でもリーダー的な役割を担い始めます。

30代で転職となるとマネジメントやプロジェクトリーダーを一般的には期待されるのです。

しかし教師は職務経歴書に書くことができる成果を何一つ持っていません。

他の職種に活かしにくい、いわゆるつぶしが効かない職業なのです。

なんの準備もせずに辞めるということは、どんな職業でも好ましくない行為ですが、

特に教師にとってはとんでもなく危険な行為であると言えます。

退職後に焦らないようにするための予防策

いくつかありますが、以下の通りかと思います。

  • 半年程度は働かなくてもいいように貯金をしておく
  • 独立したいなら早めに次の非常勤の勤務先をみつけておく
  • 教師をやっているうちにある程度人的資本を高めておく

このあたりでしょうか。

半年程度は働かなくていいように貯金をしておく

金銭面の不安は心を大きくむしばみます。

メンタルが不安定になると

「こんなことしている場合じゃない」と思っていても、悩んだりといったことに時間を使ってしまいがちです。

それを防ぐためには、ある程度蓄財をしておいて楽な気持ちでフリーランスライフに臨むことが必要です。

支出にもよりますが、半年分は用意した方が良いでしょう。

早めに次の収入の柱を見つけておく

ある程度の収入減などなくても普通に食べていけるようになるのがベストですが、なかなかそうもいきません。

最初は仕事をとってくるノウハウもわかりませんし、何からやったらいいかわかりません。

その状態でドツボにはまらないように、先に非常勤での勤務先を見つけておくなどの対策が必要でしょう。

しっかり蓄財したうえでフリーになるなら特に問題ありませんが、そうでないなら収入の柱をもちましょう。

時間労働と個人事業の掛け算で遂行していき、徐々にウェイトを自分の事業に移していくイメージでしょうか。

教師をやっているうちにある程度人的資本を高めておく

端的にいうとSNSの匿名運用などはいいかもしれません。

独立後自分がやりたいビジネスのためにSNSで集客をしておくというやり方です。

最近フォロワー数は資産のうちの一つと考えられたりする風潮がありますが、その通りだと思います。

フォロワー1万人の状態でフリーになった人と0人でフリーになった人とでは宣伝力に雲泥の差があります。

公務員であろうと、匿名でフォロワーを集めるくらいであればなんの法律にも抵触しません。

退職をイメージしたならば、そのときからSNSのフォロワー集めを始めてもいいのかもしれません。

ちなみに、労働市場における自分の人的資本を知るには、転職エージェントサービスを利用するのが一番です。

僕も利用しましたし、そして激ヘコみしました。

ただ、時期や時流によっては教員でも採用してくれそうな内容の求人があるので、

一度自分はどんな会社に内定をもらえるのかということを確認してみてもいいと思います。

現実を知って学校に忠誠を誓いたくなるか、こういった企業なら転職してみてもいいかなとなるか

自分を確認してみてもいいかもしれません。

私が利用したサイトのリンクを貼っておきます。

教員であるということを加味して非常に丁寧にご対応いただきました。

今回の動画では、フリーランスになった僕が現在の不安な心境とそれを予防するために教員時代にやっておいた方が良い準備を紹介しました。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人

教員の複業について日本で一番詳しい者です。
学校の内外を往還する先生を研究実践するNPO「越境先生」代表。
教育系複業家。
現職:任意NPO代表&SchoolTech企業社員&個人事業主/
過去の職業:複業&小学校非常勤←中学理科教諭←教育大←吉本新喜劇 |

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