教師のセカンドキャリア

教員を辞めるのはもったいない?【3分でもったいない度をチェック】

教員辞めたい人

「教員辞めるのもったいないってよく聞くけどどうなんだろ。でもそんなの人によるでしょ。
自分の場合はどうなんだろ、、、わからん。」

という疑問を自分も持っていたのでチェックリストを作ってみました。

この記事を書いているマサムネは元中学校教員で現在は小学校の非常勤講師×フリーランスとして活動しています。

本気で悩み倒して教員を辞めて、今それなりに楽しくやれています。

今まさに困っている人の判断材料になればいいなと思って作ってみました。

ではどうぞ。

動画で各項目の解説を聞きたい方はコチラ↓↓

教員辞めるのもったいない度診断チェックリスト

てなわけでまずは以下のフォームで回答してみてください。

普通にGoogleフォームです。

Googleフォームでそういった機能がないなか無理に作成したので少し見にくいかもです。すみません。

最高得点が50ポイントで獲得ポイントごとに応じて「教員辞めるのもったいない度」がわかります。

ポイントもったいない度 解説
50~45pレベル5教員続けると命がもったいない。
まだ動いていない人は別の道探しましょうね。
まずは価値観の確認。次に進路を定めて行動開始。
44~38pレベル4辞めてももったいなくないレベル。
もしかするともう動き出しているかもしれませんね。
現時点での自己分析を大切に。
37~30pレベル3あまりもったいなくないかもレベル
多少揺らいでいますよね。
心身の健康や自分の心を大切にするならば試しに動いてもいいかもしれません。
教員という仕事を自分がどのように捉えているのかゆっくり考えてみてください。
29~20pレベル2なんともいえないレベル。
少し揺らぐ部分もありそうですね。
まずは学校外の世界との繋がりを持ってみるといいかもしれません。
SNSや趣味などで異業種の方とつながるのもいいでしょう。
そのうえで今後のキャリアについて考えてみても良いですね。
19p以下レベル1これで辞めるのはちょっともったいないかもレベル。
多少思うところはあっても納得して仕事されているようでうらやましいです。
困っている同僚がいたら無理のない範囲で助けてあげてください。

とまぁこんな感じです。

どうだったでしょうか?

レベル4以上の判定が出た人は本格的に動き出してもいいのではないかと思います。

解説文に「自己理解」という言葉がよくでてきます。

なんで自己理解が大事なのか、どうやるのかは↓の記事にまとめていますのでやったことない人はどうぞ。

独立したての頃に書いたからちょっと読みにくいんですけど情熱は込めてます。

ここからは各チェック項目の解説です。

診断はもう終わっているので別に気にならない人は読み飛ばしてOKです。

異業種への転職が気になる人は以下僕の転職活動の失敗体験談なので参考まで。

では各項目を解説します。

教員辞めるのもったいない度診断の解説

今回のもったいない度診断の解説はメンタリストDAIGOさんの動画ブログで紹介されていた内容を参考にしています。

南フロリダ大学の研究で心身を崩壊させるブラックな職場の条件が発見されたそうで…

質問の上7つはそれを学校現場バージョンに焼き直したものです。

下の3つは僕や僕の周りの退職した人たちが大事にしていた物を参考に作成しました。

すでに教員周りの人にけっこうやってもらっているんですが好評だったので公開してみようかなと。

そんな背景です。では早速各項目の解説いきますね。

残業時間は50時間以上、これ以上はどうやっても短くできない

長時間労働は心身を病む原因の第7位です。

教員名物みたいなところありますよね。

少し早めに出勤して18時とか19時まで残ると月にこれくらいの残業時間になります。

僕の現役時代は命がけの定時キャンペーンを敢行しましたが、部活があったのでどうしても50時間以下にはできませんでした。

学校の方針やすべきことがガッチリ決まっていて裁量権が低いと感じる

裁量権の低さには大きなストレスを感じるようです。

学校でガチガチに色んなことが決められているというパターンは僕がいた自治体ではけっこうありました。

でも一方で自治体が違えばそこまでガチガチでもないし、それなりにそれぞれの裁量でやれているところもあるみたいです。

教員という仕事そのものではなく裁量の部分が気になっている人は他自治体を受けるのもアリです。

最近は現職枠というものもあるので受けるだけ受けるのもいいかもしれません。

学校のやり方が本当に世のためになっているか疑問に思っている

自分のしている仕事が何の役に立っているのか微妙だなと感じることってありませんか?

これも心身に不調がでる原因だそうです。

この項目の焼き直しはちょっと難しかったのですが、とにかく「これ意味あんのかな?」って仕事が多いとヤバいということです。

僕は毎日全員に出させている日記帳が苦痛でした。もちろんいい面があるのはそうなんですが、出しても出さなくてもいい感じにすればなぁ。。。とか。

ギガスクールでその辺うまいこと変わってほしいなって思っています。

常に時間に追われている

1時間当たりの労働の密度が高いかどうかってことなんですが、まぁ基本高い。

たまに密度が高すぎて頭痛くなったりしていました。経験ありますよね?

常に時間が足りないと感じていると疲労感が高まるようです。

そうなんです。

残業を80時間くらい減らすことに成功したときも、なぜかしんどさは抜けなかったです。

同僚や上司のネガティブコミュニケーションが多い

不眠との相関関係があったりするようです。

僕もまぁありましたね。

人とか環境のせいにしたくないのでなかなか認めたくなかったのですが、5年くらい前のことなのにいまだに夢に出てきたりします。

まぁでもこれは異動とかで解決できることではあるので教員はその点恵まれているかもしれません。

小さい自治体の人はちょっと対策を考えないとダメですね。

矛盾した指示や一貫していない方針に戸惑うことが多い

これも学校あるあるですよね。

「管理職はこう言うけど部長はこう」みたいな。

教育のために本当はこうすべきと考えていることが実現できない

これは仕事の制限が多いかどうかということです。

我々の本文は子どもたちに自立してもらうことだったり学力をつけてもらうことだったりです。

そんななか、「学校」という枠が邪魔してベストな選択がとれないことがありますよね。

例えば「座っているのは苦手なんだけどものすごくクリエイティブな子」がいたとして、こういった子どもは問題児扱いされやすいです。

「皆と同じように過ごしてきちんと座っておかなければならない」という学校の枠がこの子にあっていないだけなので、本当はもっと別のアプローチをする必要があります。

けれどもそれがなかなかそうもいかない。

うーん。つらたん。

非常勤しますか?w

寝つきが悪い、健康ではないと感じる

ここまでの項目とも関連します。

もう体調に出ちゃっている人ですね。

いい仕事だとは思いますが絶対にまずは自分の命です。

僕の同僚でも悲しい結果になってしまってしまった人、いますよ。

定年まで教員しかしていない自分を想像すると焦る

これはもう辞めた人は口をそろえて言います。

僕もまさしくそうでした。

定年まで続けているビジョンがイメージできないんですね。

教員が本当に案てしているのかどうかというのも微妙なところです。


副業や兼業をしてみたい気持ちがある

これはかなりポジティブな項目ですね。

残念ながら教員をしている限りは自由に世の中に飛び出すことができません。

外国では教員が自分のビジネスを持っているのが当たり前みたいな国もあるみたいです。

教員辞めるのもったいない診断では測れないこと

今回の診断では測りきれないことももちろんあります。

今回の診断には影響しないけど大事なこと

  • 家族構成
  • 住んでいる地域
  • 年齢
  • スキル

ご自身の状況も大事な要素です。

むしろここが影響して辞めるにやめられなかった知人もいます。

でも転職「活動」はタダです。

そして自己分析もタダ。

少し価値観に揺らぎを感じたこのタイミングで、一度価値観を洗いなおしたり試しに転職活動をしてみたりするのもいいのではないでしょうか。

良い自己研修になりますよ。

あと中学の先生はキャリア教育の勉強にもなるはずです^^

まとめ

教員辞めるのがもったいないかどうかはもちろん人による。

診断で高ポイントになった人は転職や自治体異動を考えてみましょう。


今回の診断でちょっと別の道を探した方がいいかなって思った方は動き出してみる時期かもしれません。

僕のブログやTwitterでも教員のセカンドライフに関する発信をしていますので何からやっていいかわからない人は色々と見てみてください。

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ABOUT ME
前田ひろあき
教員の複業について日本で一番詳しい者です。 学校の内外を往還する先生を研究実践するNPO「越境先生」代表。 教育系複業家。 現職:任意NPO代表&SchoolTech企業社員&個人事業主/ 過去の職業:複業&小学校非常勤←中学理科教諭←教育大←吉本新喜劇 |