教員の健康

給食が多い…減らしても大丈夫?【教員で元給食主任の僕が解説】

減らしたい先生

「最近体が重い…給食は高カロリーって聞くし残したいけど、管理職に注意とかされるのかな…?」

減らしたい生徒

「給食多すぎ。食べるのがしんどい。注意されずに減らせないかな…


こういう悩みにこたえていきます。

この記事の内容
  • 給食を減らしても大丈夫な理由
  • 給食を減らすために準備すること
  • ダイエット目的で減らすのはアリ?

この記事を書いているマサムネは、

マサムネ

中学校で給食主任してた。学校で給食のルールを決める立場。

って感じで、学校や行政側の事情に精通しているので信頼性は高いはず。

動画で聞き流したい人はコチラ↓↓

ちなみに朝ごはんや集中力が切れてきたときのおやつは↓を食べてます。


結論:先生も生徒も給食を減らしてOK

給食を減らしてもいい理由

健康状態や必要なカロリー量は一人一人違うから。

卵アレルギーがある人に「卵残すな!ニワトリさんに失礼だろうが!」って言わないですよね。

これは健康上の理由だからです。

アレルギーのある人にとってその食べ物はいわば健康を害するものですよね。

誰にとっても食べ過ぎは毒です。

身体が必要としている以上のエネルギーをとるのは体にとっていいことではないからです。

だから個々の事情に合わせて減らすのは別にOKということですね。

ちなみに僕は最近健康マニアになりすぎてライザップで無料の精密測定を受けてきました。

以下体験記事です。

給食の量は学校の都合で決められている

給食は効率よく一人一人に届けられなければなりません。

一人ずつメニューを変えるわけにはいかないので、およそ必要な栄養とカロリー量を計算して提供されています。

元から個々人の事情にあったメニューにはなっていないということですね。

人によってはアレルギーの原因になる物質も入っているし、多すぎるということもあり得るわけです。

ランチボックス形式の給食に関しても学校側の都合でその方法がとられています。

給食を一か所で調理して効率よく配食したいという事情から、一人分のお弁当パックの状態で届くパターンです。

この場合は「減らす」がしにくいので「残す」になってしまいます。

配膳式にしろボックス式にしろ、健康上の理由で給食を減らしたり残したりすることは仕方ありません。

とはいえ突然ガンガン残したらトラブルになるかもしれませんね。

給食を残したら起こりそうなトラブル

教師:生徒から疑問の声、管理からの注意

生徒:担任の先生に注意されるかも

そこでここからはトラブルにならないよう、正しい給食の減らし方と正当な減らす理由を考えてみます。

正しい給食の減らし方

教師と生徒、それぞれのパターンでみていきます。

教師の給食の減らし方

わざわざ誰かに申し出る必要はありませんが、クラスの生徒への周知と正当な理由の準備はしておくべきでしょう。

給食を減らす理由

健康上の理由でOKです。

具体的には医師の診断や健康診断の結果ですね。

健康診断には「メタボリックシンドローム判定」という項目があったりします。

そこで、「予備軍に該当」などの判定が出ているのであれば十分な理由になるでしょう。

その他にも血糖値や尿酸値など様々に根拠となる指標はあります。

また、小柄な人や小食な人はシンプルに

アイコン名を入力

「僕には量が多すぎて午後の授業に影響しますねん。」


これでも全然OKです

学級の生徒への周知

信頼関係を持続させるためには生徒への説明も大事ですね。

「食べられる量には個人差がある」という事実を先にアナウンスしておいてあげましょう。

そうしておくことでたくさん食べるのが苦手な子も救われるので一石二鳥ですね。

誰でも何でもかんでも減らしてOKみたいになると問題ですが、健康上の理由で減らすのは普通のことだという前提を作っておきたいところ。

そのうえで「なんで先生は減らしているの?」と聞かれたら

「体の調子が良くなるよう丁度いい量にしているよ」

と、説明してあげましょう。

管理職への説明

わざわざこちらから管理職に伝える必要はないとは思います。

ただ、完食主義の人も中にはいるでしょうから指摘されたときのために理由の準備をしておくのは大切です。

先ほどの健康上の理由の例のように、そう言われたら認めざるを得ない理由だと尚いいでしょう。

そこを超えて無理強いするのはハラスメントになってしまいますからね。

生徒の給食の減らし方

ズバリ「おうちの人経由で先生に連絡する。」です。

「全部食べてほしいな」と思っている先生もけっこういます。

おうちの人と体調面の相談をしたうえでのことならば反対はされないでしょう。

  • 「どうしても多すぎてお腹にたまり、午後の授業に集中できない」
  • 「家庭でも話し合って量を調節していくことになった」

こんな感じのことをおうちの人から連絡してもらいましょう。

そのうえで残すのではなく先に減らしてもらうようにすればOKです。

ある日突然ガンガン残し始めると先生もびっくりします(笑)

マサムネ先生

食事の様子って心身の状態にかかわってるから、先生はけっこう気にしてるねん。

ダイエット目的で減らしても大丈夫?

全然OKです。

「ダイエット」って言うとなんだか隠したい気持ちになりますが、要するに健康的に良い体型を目指すことです。

カッコイイ体型をしている人は食事に気を遣っていて健康なのです。

マサムネ先生

けど生徒の場合はちょっとな…


「肥満で悩んでいる」
「健康上の問題が起こっている」

ということなら適量にするのもいいのですが、過度に体型を気にしたうえでのダイエットはお勧めできません。

成長期ならなおさらです。

ここも家庭でしっかり相談してから決めましょう。

マサムネ

僕のクラスでも相談をされたことあって、完食が難しいからボックス給食を残すことにしてた子がいたで。

まとめ

「健康のために食事を適切な量にする。」

こういった意味で給食を減らすのはOKです。

あらかじめ少なくしておいてたくさん食べたい人に食べてもらいましょう。

ただし、適切な健康上の理由を用意し、関係する人に事情を伝えられる準備をしておきましょう。

ランチボックス形式の給食の場合は減らすことは難しいです。

個包装になっているものなどは人に託して、自身の健康のために残してしまうことはある程度仕方がないと受け入れるしかありません。

ただしこの記事は残食を推奨するためのものではありません。

代謝があがったりして食べられるようになったらしっかり食べればいいわけです。

食事は本来楽しいものなわけですから、自分なりに給食を楽しんで健康的に毎日を過ごしてください^^

良い給食ライフを!

シン・公務員Twitter

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ABOUT ME
前田ひろあき
教員の複業について日本で一番詳しい者です。 学校の内外を往還する先生を研究実践するNPO「越境先生」代表。 教育系複業家。 現職:任意NPO代表&SchoolTech企業社員&個人事業主/ 過去の職業:複業&小学校非常勤←中学理科教諭←教育大←吉本新喜劇 |