こんにちはマサムネです。
この記事にたどり着いた人は
非常勤講師がつらいんだけどどうしたら・・・
非常勤講師する予定だけど具体的にどんなところがつらいものなの?
こういった疑問を持っていることでしょう。
この記事では非常勤講師のつらいと感じやすいことをまとめその対処法や解決策を解説します。
この記事を見れば非常勤講師のつらさを解消・予防するための具体的なアクションを起こすことができます。
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孤立しやすい
非常勤講師はちょっと孤独です。原因と対処法を解説します。
非常勤が孤独な理由
勤務時間数がシンプルに少ないからです。
例えば僕は週に13時間だけど他の先生方と話す時間がほとんどありません。
打ち合わせの時間もほぼないし、何か得意なことがあっても自分の能力を知ってもらう機会もありません。
特別支援学級に所属してるけど色んな学級の学習補助に行くので常にお客さん状態です。
とにかく他の職員と話す時間がないからお互いに名前知らなかったりとか普通にあります。
孤独への対処法
まず自分の状況を俯瞰してみてみましょう。
「講師は来てくれてありがとう状態」です。
最近はどこでも講師不足なので基本的に誰が行っても大歓迎されます。
僕が正規のときも
講師の先生が来てくれる曜日だ!助かる!!
みたいな感じでした。シンプルに人手は助かります。
次に学校の状況を一歩引いてみてみましょう。
劇的に多忙です。なのでみんな時間がありません。
1秒たりとも惜しいので話している余裕は基本的にありません。
つまり
と、こんな感じです。
孤独を感じる必要はない
状況を整理すると誰が悪いわけでなく仕組み的にしょうがないわけです。
ですので13時間なら13時間なりの付き合いをすればいいと割り切ってしまいましょう。
そこまで無理に親しくなろうとしなくていい、と。
それでももうちょい仲良くなりたいと思うなら似た立場の人とまずは仲良くなるのがオススメです。
僕の場合も同じく講師や支援員といった職種の先生とちょいちょいコミュニケーションをとらせていただいています。
貢献する
共通の課題に取り組むとだいたいどんな人とでも仲良くなれます。
つまり学級経営や学年運営になどついて、しっかり貢献していけば自然に仲良くなれるはずです。
自分の仕事をしっかりやっていきながらまずは業務上必要な会話だけでもいいから繰り出してみましょう。
子どもとの信頼関係を築きにくい
非常勤講師の一番難しいところかもしれません。子どもとの信頼関係構築は難しいです。
非常勤が子どもとの信頼関係を築きにくい理由
これも時間が少ないからです。
非常勤が1つのクラスにつきっきりということはあまりありません。
教科担任か特別支援を担当することが多いため、時数が少ないうえに色々なクラスに入ることになります。
子どもによく名前を忘れられます。
あと、たまに見かけるのは高めのテンションで絡んで空回っている人ですね…
信頼関係が築きにくいことへの対処法
自然体でいればOKです。
あなたは週にちょっとだけ来る見知らぬ大人です。子どもからするとそんな感じの認識です。
そんな人にやたらと上からこられても嫌だし、異様に高いテンションで距離を詰めてこようとされてもウザいだけです。
やぁお邪魔します。週3で来るマサムネです。ヨロシク!
本当にこれぐらいでいいです。あくまで邪魔をしないようにというスタンスで。
相手を一人の人間として尊重しフラットな敬意を持って接していけば、自然な速度で距離は縮まっていきます。
「舐められてはいけない」はNG
舐められたらいけないと思ってすごい上からな人がいますがダメです。
子どもには対等な「人」として接したらOKです。
対等であれば相手には高圧的には接さないですし、逆に気になることがあれば普通に指摘できます。
立場が上じゃないとモノ申せないというのは相手を信頼していない証拠です。
叱るのは危険を回避するときのみ
たまにしか会わないのにガンガン叱ってくるって普通にイヤですよね。
人となりがわからない人に叱られても腹が立つだけです。
その子にどういった背景があるかわからないのでむやみに叱っても逆効果もしばしば・・・
無理に注意するより観察する方がいいです。
ただし危険な行為をしている場合は普通に止めましょう。
積極的に関係構築する方法
観察したら次はどのように関係構築すればよいのでしょうか。いくつかの方法をお伝えします。
課題に介入しない
たまに顔を出すウザい大人になると関係は悪くなるんでしたよね。
相手の課題には介入せずありのままの子どもを尊重し見守るスタンスでいきましょう。
相手の興味に興味を持つ
筆箱に描かれたキャラクターや子どもの話している内容など、相手の興味に興味を持つと関係を築きやすいです。
あなたも自分の趣味について積極的に聞かれたりすれば、ついつい話したくなるのではないでしょうか。
困っていそうなことに手を貸す
相手が困っていることを手助けしましょう。
「担任の先生にトイレに行きたいと申し出たいけどなんて言っていいかわからない」
こういったシチュエーションが時々あります。
そういう時に少し手助けしたりすると距離が縮まります。
先生の話が途切れたから今がチャンス!!
全員と仲良くなるのはあきらめる
個別に全員と仲良くなるのは時間的に厳しいです。
教科指導を請け負っていれば多対一で関係を築けますが、個々への時間をとっている余裕はありません。
一方で多くの子は非常勤の先生とわざわざ交友の関係を結ばなくても学校生活は成立しています。
全員に平等にかかわろうとする必要はないわけです。(理想ではある)
個別の支援を必要としてそうな子に絞って関係を作っていくのも一つの手でしょう。
どこまでやったらいいかわからない
職場でのストレスの大きな原因の一つは「誰の仕事かわかりにくい仕事」なのだそうです。
誰の仕事で、どこまでやるべきなのかがわかりにくい
学校全体がそうですが業務の線引きが難しいことがあります。
例えば特別支援の子どもを担当しているときに担当以外の子も気になったりすることがあります。
静観すべきか助言すべきか迷ったりということもあるでしょう。
対処法
自分の業務をはっきりさせておくということが大切です。
非常勤講師の業務は「その時間の授業をする」ということになっています。
特別支援の担当であればそれを遂行し教科担任であればその授業を遂行することが職務です。
大前提としてそれに付随する子どもの安全管理は絶対的にすべきことです。
一方で細かな判断が必要なものについて、自分の担当外の事柄についてその場では静観してもいいのではないでしょうか。
気になることはどんどん担当の先生に相談を持ち掛けましょう。
結局担任
小学校も中学校も最終的には担任をたてるべきという雰囲気があります。
担任は子どもについて最終的な責任を負う場合もあるのでそうすべきだという側面があります。
一方で非常勤として一番長く別室指導で接していた生徒も結局は最後に担任がおいしいところを持って行ってしまうという場合もあるようです。
対処法
これについては考え方を変えるしかありません。
そもそも学校生活における主役は教師ではありません。
アドラーによると教育の目的は「自立」です。
〇〇先生がいてくれてから頑張れたというのは自立できているとはいいがたい状態ですよね。
生徒の思い出に積極的に登場しようとする必要はそもそもないということです。
彼らが自立したり成長したりすることを喜びましょう。
そういったマインドを持つことができれば、そもそも「おいしいところを持っていかれて悔しい」という発想自体がなくなります。
発言権がない
非常勤講師をやっていると、自分のアイディアなどが仕事に反映されにくいと感じることもあります。
これはなぜなのでしょうか。
非正規であることのジレンマ
日本ではまだまだ雇用形態によって区別してしまう風土が根付いています。
教師も同様で正規雇用の先生でないと意見が反映されにくい雰囲気があります。
今少しずつそういった面が制度から改善されようとしていますが、まだまだこのやり辛さは残っていくことでしょう。
職員会議などに出席しない
非常勤講師は重要な会議に出席しません。
つまりそこで何かを起案することもありません。
「授業をする」という目的のための雇用であり、契約上は残業もさせられないことになっています。
自分の意思を職場全体に反映させることがそもそもできない立場にあるわけです。
発言権がないことに対する対処法
これもそういうものだと割り切るしかありません。
発言権・裁量権がないことで悩むのは仕事に対して大きな影響力を持つことができないと感じているからです。
仕事で自己実現をしたいと思っていても言われたことをやるだけの仕事だとそれがかないません。
非常勤講師は高単価な「マックジョブ」である
「教員ではあるがマクドナルドのバイトと同じである」と僕は思うようにしています。
やたら教員の雇用形態を隠そうとする風潮がありますが、普通に子どもにも「バイトだよ」って言えちゃうくらいの心持でいればいいのではないでしょうか。
仕事は自己表現方法の一つ
非常勤講師に与えられた業務と裁量権では満足度の高い仕事をすることは難しいです。
良い授業をして子どもたちと充実した時間を過ごすのはもちろん◎です。
授業だけは与えられた裁量権の中で最大限自由にできる部分だからです。
非常勤講師以外の仕事を持ってみるとよい
非常勤講師以外に自分の裁量の仕事を持ってみることをおススメします。
僕の場合だと子育てとブログやYoutubeなどの発信活動や小さなセミナーがメインの仕事で、非常勤講師はサブ的な仕事になっています。
自分の仕事で全責任を負ってリーダーシップを発揮しているので非常勤講師の仕事に対して過度に自己実現を求めたくなったりしないということです。
あくまで非常勤講師の裁量の範囲内でしっかりと学校現場の役に立っていこうというスタンスで臨んでいます。
非常勤講師&個人事業主の生き方については↓↓
準備&評価の時間に時給が出ない
多くの自治体で授業時間以外には時給が発生しません。
にもかかわらず授業をするための準備や評価は高度に年々高度になりつつあります。
これの原因と対処法についてはコチラの記事をご覧ください。
収入が安定しない
時間単価でみるとそこそこの額を貰えている非常勤講師ではありますが、夏休みや冬休みには無給です。
非常勤講師の収入についてはコチラの記事をご覧ください↓↓
収入が安定しないことへの対処法
非常勤講師の収入が安定しないことへの対処法をみていきましょう。
常勤or正規を目指す
王道です。
基本的に教師は足りていないので常勤講師なら欠員が出次第途中で切り替えてもらうことも可能でしょう。
非常勤講師は自由に使える時間が多めなのでその時間で勉強して採用を目指してもいいかもしれません。
転職する
僕も正規の教員を辞めたときに転職活動をしました。
非常勤をやり始めたころも、「一般企業にいってみるのもいいかなぁ。」と考えてみたり。
非常勤でフットワークが軽く動けるうちに民間を経験してみるのもいいかもしれません。
教員は転職市場でなかなか難しい戦いを強いられますがそれでも転職できないわけではありません。
僕も転職サイトや転職エージェントを活用して実際に2次面接まで受けたりと色々やりました。
転職の際に自己分析をするのですが、「そもそも自分は雇われるのではなく自分で価値を生み出すことがしたいんだ」ということに気付きやめました。
でも転職活動自体は経験して間違いなくよかったと感じています。
転職活動は自分の価値観と向き合い、自分のことを理解してそれを企業に売り込む作業だからです。
実家に住む
給料が少なくても生活コストが低ければなんの問題もありません。
父親をパトロンにしつつ母親を家政婦にできる実家は最強です。
パラサイトシングルと言われるものですが、将来の見通しがあるのなら一時的にこの状態になってもい
いかもしれません。
詳しくはこちらの書籍で。
主婦(夫)になる
これもパラサイトシングルに近い発想ですが、パラサイトシングルよりは自分に使える時間が少なくなります。
なんせ家事をしなければいけないわけですから。
配偶者にフルタイムで働いてもらい自分は家計管理や家事などを担っていくという戦略ですね。
フルタイム2人よりも家庭に割ける時間が増えるため、どちらかがある程度しっかりとした生活の基盤を作ることができるならアリです。
個人事業主になる
非常勤にのみ許された特権です。
働き方も自由度が高く好きなことを仕事にでき、税制面のメリットもあります。
パラサイトシングルや主婦をしながらでも個人事業主になるのは可能なのでおススメです。
まとめ
今回は非常勤講師がつらい理由とその対処法を解説しました。
メンタル面のつらさに関しては、一歩引いてみることでとらえ方を変えるというのが有効です。
自由に働きたい人は割り切ったうえで小さく自分のビジネスを作ってみるのもアリでしょう。
教師を長く続けたい人は常勤→正規の教師を目指す王道のルートがオススメ。
違う道に進みたい人は早めに転職する・・・・。
非常勤講師は自由度も高く教育にも貢献できるいい仕事であるといえます。
その旨味は活かしつつ、つらいと感じる部分については個々人の価値観にあった対処法を試していきましょう。
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