公務員の副業・兼業

小学校の非常勤講師ってこんな仕事【現役講師が解説】

こんにちは、まさむねです。

小学校の非常勤講師&個人事業主として生きています。

小学校では専科の非常勤講師です。

この記事にたどり着いた人は小学校の非常勤講師ってどんな仕事?

いったい何をするの?

こういった疑問を持っていると思います。

この記事を最後まで読めば小学校の非常勤講師について人に教えられるレベルになります。

動画で聞き流したい方はコチラ↓

仕事の内容

まずは気になる仕事内容です。

授業

授業とセットの仕事
  • 指導の計画を練る
  • 授業内容やプリントの準備
  • 提出物やテストのチェック、評価

これらをスムーズに進めるために学年の先生たちと細かく打ち合わせが必要です。

担任への報告

担任に報告すべきこと
  • 子どもどうしのトラブル
  • ケガ、心身の不調
  • その他保護者への連絡が必要なこと

情報共有大事です。

授業中は教室に自分しか大人がいません。その中で起こったトラブルなどにはもちろん対応しますが、トラブル後のケアも重要です。

でも非常勤講師は授業が終わったら帰ります。

担任の先生の耳にも入れておいて、子どもへのフォローや家庭への連絡をしてもらうなどしましょう。

担任が知らない状態で保護者から連絡とかあるとみんな困ったりします。

何らかの教科専門で授業を担当することが多い

非常勤が担当しがちな教科
  • 家庭科
  • 音楽
  • 図工
  • 理科
  • 算数の少人数
  • 書写
  • 特別支援


専科の場合は高学年に配置されがちです。

理由は、学習内容が割と高度で担任の教材研究の負担を軽減するためです。

今後高学年は教科担任制に移行していく流れになるため、ますますその傾向が強くなりそうです。

年度途中から講師登録をした人は体育軽減講師になるかもしれません。

妊婦の先生の体育の授業を代行するための非常勤が配置されたりするのですが、妊娠する時期は人によってまちまちなので年度途中の方がむしろ多いのです。

この場合担任の先生のかわりに体育の授業を担当します。担任の先生はその時間職員室で事務仕事など体に負担のかからない業務を担当します。

個人的にすごくいい仕組みだと思っています。

また、妊婦の先生は特別支援学級に所属している場合も多いので、配置された非常勤講師がそのまま特別支援学級の担当教員になることもあります。

業務外の仕事

学校によってはなんとなくやるように指示されるところもあるようです。

時間当たりに時間当たりで給料が出ている場合は、授業とそれに付随すること以外は業務外になります。

給料・労働条件

基本的に時給制です。

非常勤講師の給料・条件
  • 2500円~3000円程度
  • 基本的に社会保険はなし
  • 週に20時間を超えると社会保険に加入できる場合も

自治体によっては固定給の場合もあり、そういった場合は授業以外にも役割を担うことがあるようです。

非常勤講師の楽しさ

そんな非常勤講師ですが楽しいことももちろんあります。

  • 色んな学級の子とかかわりが持てる
  • たまに来る先生は意外に歓迎される
  • 半日で帰れる
  • 週のうち自由な時間が多い
  • 複業できる

高度な仕事はしませんが教師としての醍醐味を味わいつつわりと自由なので僕は気に入っています。

兼業も特に許可が要らないので自分で開業することもできます。してます。

非常勤講師の辛さ

どんな仕事をしていたって当然つらいことはあります。

僕はあまりつらいと感じることはありませんが、以下のようなことで悩んでいる人はちょくちょく見かけます。

職場でぼっち

職場にいる時間が少ないのでシンプルに同僚と会話する時間も少ないですよね。

そのうえ授業にしか入らないとなるとほぼ大人と関わることがなくなります。

常にお客さん

たまにヘルプで来てくれるありがたい存在である非常勤講師ですが、あくまでヘルプの人という感じです。

職場では基本的にお客さん扱いですが、これに関しては僕はあまり辛いとは感じません。

PCなどを用意してもらえない

非常勤には端末がない自治体とかもあります。

授業を担当する場合にけっこう辛いです。

正規をしていたころは正直「非常勤の人にPCいる?」とか思ってました。ごめんなさい。

でも自分が非常勤になったらめっちゃ困ってます

自分の端末では学校のネットワークにつなげられなかったり、学校のプリンターと接続できなかったりして仕事にならないこともあるからです。

打ち合わせをする時間がなかなかない

これもけっこう困ります。

勤務している時間帯は子どもが学校にいる時間だけ。

正規の先生たちは子どもが学校にいる時間めちゃくちゃバタバタしています。

その彼らの時間を奪うのは非常に心苦しいです。

とか思いつつ、うまく僕(非常勤)を使ってくれれば正規の先生の仕事減りますよー!!と割り切ってグイグイ打ち合わせや報連相しかけてます(笑)

逆に僕が正規のときは非常勤の先生が来る日程を把握したうえで勤務時間内で終わりそうな仕事を用意しておまかせしまくっていました。

これはお互いに幸せです。

小学校の非常勤はこんな人におすすめ

小学校の非常勤講師は次のようなひとにオススメです。

そこまで莫大なお金を求めていない

時間単価は高いですがそれでも年収にすると正規よりは低いです。

30代の正規が年収600万円くらいもらっているとしていくらたくさん働いてもその半分くらいでしょうか。

たくさんお金を稼ぐ必要がない人、

  • 主婦(夫)
  • 実家暮らし
  • 扶養の範囲で働きたい

の方にはお勧めです。

教員採用試験の勉強をしっかりとやりたい

教員として採用を狙っているのなら常勤では?と思うかもしれませんが僕はそこは慎重に選ぶべきだと考えています。

常勤講師は正規と同じ業務を担っている自治体もたくさんあります。

採用試験の勉強のために時間的・体力的な余力は残しておきたいところです。

このあたりは希望している自治体の試験の内容に照らして決めるといいでしょう。

常勤も非常勤もかわらず一部試験免除になる自治体もあればそうでない自治体もあります。

子どもが好き

子どもが好きにこしたことはありません。

なんせ数百人の子どもたちがいますから。

普通にみんなフレンドリーにしてくれるので楽しいですよ^^

プライベートの時間をしっかり守りたい

完全に僕の肌感覚ですが勤務時間を守りやすいのは小学校の非常勤講師です。

高校や中学になると教える内容が高度化します。

つまり授業準備の時間も増えやすいと。

でも準備のための時間を設定されていない自治体の方が多いのが実態です。

一歩で小学校の、特に特別支援担当になると勤務時間を守って働くことがしやすくなります。

まとめ

小学校の非常勤講師の仕事はこんな仕事です。

  • 時間単価が高い
  • 自由な時間が多い
  • 子どもが可愛い
  • 複業ができる
  • 学校ガチャ要素もある



小学校には携わりたいけど他にしたいことorすべきことがあるという人にとってはピッタリな働き方です。

自身の現状と価値観をしっかりと把握したうえで最適な働き方を検討してみてください。

ちなみに今は全国的に講師が足りていないので登録すれば採用はしてもらえやすいです。

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ABOUT ME
前田ひろあき
教員の複業について日本で一番詳しい者です。 学校の内外を往還する先生を研究実践するNPO「越境先生」代表。 教育系複業家。 現職:任意NPO代表&SchoolTech企業社員&個人事業主/ 過去の職業:複業&小学校非常勤←中学理科教諭←教育大←吉本新喜劇 |