育休中の教員が転職活動するのはアリ?育休中転職の方法とメリット

こんにちは!マサムネです!

この記事をご覧の方は育休中の転職活動に多少の興味を持たれていると思います。

この記事では以下の内容がわかります。

この記事でわかること
  • 育休中の転職活動はアリかナシか
  • 育休中の転職活動の方法
  • 育休中の転職活動の結果
  • 育休中の転職活動で苦労したこと
  • 転職活動で得られたもの

中学校教諭として育休を取得し、育休中に転職活動を経験した筆者が当時知りたかったことをまとめていきます。

育休の相談をたくさんいただくので相談窓口作りました。

一緒に作戦考えます!

詳しくは↓のボタンのリンクから。

お気軽にどぞ^^

そもそも育休中に転職活動してもいいのか

育パパ先生

復帰前提の育休で転職活動はマズいっしょ…

マサムネ

いやいや全然転職活動してOKやで!

転職活動は「必ず転職するための活動」ではありません。

自分の価値観や生活設計を洗い出し、自分の労働者としての価値を確認する作業です。


その際にたまたまマッチングする企業があれば転職するかどうかを検討できる。転職活動はその程度の捉え方でOKです。

「基本的には復帰するつもりだけど、自分の労働市場での価値を知っておく」

こういったモチベーションであれば、転職活動をしても誰にも迷惑は掛かりません。

正直めちゃくちゃいい経験になったので、研修のつもりで転職活動してもいいくらいだと思っています。

目次

育休中の転職活動の方法

僕が具体的にどのようにして転職活動をしたのか、経験談も交えながら解説していきます。

転職活動はすべて無料

転職活動でお金がかかることはありません。求人票を見て応募したり、エージェントに相談したりと、育休中であっても一般的な転職活動と同じ方法でOKです。

僕がとった転職活動の具体的なルートは以下の3つです。

企業ホームページから直接応募

気になる企業、働いてみたい企業の公式ホームページに採用情報が掲載されていることがあります。

そちらから直接エントリーしてもOKです。

企業側に求人の掲載費などのコストがかからないため、自社ページでのみ求人情報を出しているという場合もあります。

僕が受けた企業の中にも何社かそういったパターンがありました。

求人情報サイトから直接応募

僕も最初の方はこのやり方で転職活動をしていました。

マイナビ転職エン転職など、検索で上位に出てくる感じの転職サイトに登録して「とりあえず求人票だけ見たいな」という感じでした。

本当にライトな気持ちで求人票を見たいならこれでいいと思いますが、どちらにせよ履歴書や職務経歴書を作成しないといけません。

普通に転職活動したいならエージェントに登録するのがおすすめです。

転職エージェント経由で応募する

育休中、結局一番手っ取り早かったのはこの方法でした。

転職活動って未経験の人からするといわばジャングルなわけで、、、子育てしながら未開のジャングルを自力で切り開いていくのはけっこうしんどい&時間がかかります。というか時間がかかってました。

転職エージェントへの登録は何となくしり込みしてしまっていたのですが、圧倒的に時短になるので今思うとビビらず最初から登録しておけばよかったなと。

ジャングルを行くためのガイドをつける、そんなイメージです。

エージェントへの報酬は転職が決定した人の年収の数十パーセントを企業側が支払っています。

ですから我々にかかる費用は一切なく、しかもエージェント側も一生懸命転職させようとしてくれるわけです。

僕たちはいわば商品なので中には強引にとにかく売りつけてしまおうというエージェントもいるようですが、大手のエージェントであればあるほど信用問題になるようで、強引な傾向は薄まる印象でした。

僕が育休中に利用したのはdodaリクルートエージェントです。

他にもいくつか登録しましたが、結局この2社が最後まで残りました。

こちらの育児含めた細かい状況をしっかりとヒアリングしてくれて、自分が転職で何を求めているのかの洗い出しも手伝ってもらえました。

その他にも、希望年収の設定や職務経歴書の添削などもしてくれましたし、企業との間に入って個別にプッシュしてくれたりもします。

実際に利用した感想としては、教員なら大手系の転職エージェントを2、3社程度利用するのがいいと感じました。

大手をすすめるのは幅が広いからです。

教育系エージェントは安心なのですが教育以外の求人も僕は見たかったというところと、高収入特化系のエージェントだとそもそも門前払いされちゃったからです(笑)

また、2~3社としたのは多すぎても少なすぎてもいけないからで、多すぎると管理が大変になります。

どんな方が担当者になってくれるかランダムなので、いくつかのエージェントに登録して担当者にも幅を持たせるのがいいなと感じました。

あとはそれぞれのエージェントにしかない求人もあるので大きめのエージェント2~3社に絞るのがやはりお勧めです。

育休中転職活動の概要


上記で紹介した3つの手段、僕は全部利用しましたし、3つともで少なくとも1社は面接まで進みました。

余裕があるならどれもやってみるといいと思います。

実際転職サイトやエージェントで募集をかけるのは費用が掛かるようで、特にベンチャー企業などは自社サイトやSNSでしか求人を行っていない場合もあります。

履歴書・職務経歴書

育児の最中に何枚も書くのは絶対嫌ですよね。


安心してください。履歴書や職務経歴書は基本的に使いまわしです。

エージェントサイトや求人情報サイトでは履歴書や職務経歴書を打ち込むフォームがあります。一度内容をしっかりと練れば大部分は使いまわしがききます。

志望動機


志望動機を書く場合はその企業ごとにカスタマイズした志望動機を書くことをお勧めします。

テンプレを送ってきている人と、そうでない人とでは印象が違うようで実際に僕が書類審査を通ったのはすべて個別に志望動機を書いた企業ばかりでした。

気になったらとりあえずエントリー


あとはひたすらポチポチエントリーボタン押すだけです。


エントリーの際に必要な書類や志望動機は、子供が寝た後やお昼寝しているときにちょこちょこ作業していきました。

必要な期間


最短であれば2カ月くらいで決まることもあるようですが、教師は内定までなかなか時間がかかるので余裕を持っておいた方が良いでしょう。


本当に転職する可能性があるのであれば復帰予定時期まで3カ月以上の猶予は必要です。

完全に転職活動が初めてで育児中なのであれば復帰予定日の6か月前くらいからは始めた方がいいかもしれません。

最初の方に受ける企業は流れをつかむための練習相手のようになると思います。

まぁいうと不慣れすぎてだいたい落とされるからです(-_-;)

マサムネ

最初は自分が企業に提供できる価値をしっかり考えれてなかったんや・・・

育休中の転職活動の結果

実際に育休中の転職活動をした僕の結果ですが、20~30社くらい応募して面接してもらったのが4社で最終面接まで進んだのが1社という結果でした。

実は内定をもらう前に「自分は企業への転職を望んでいない」ということがわかり転職活動は凍結しました。

マサムネ

負け惜しみじゃないで!!


このまま愚直に続けていけばどこかには引っかかりそうだなと手ごたえを感じていましたが、どこかに引っかかてまた雇われて少しずつできること増やして・・・あれ?あまり心惹かれないな・・・と。

自己理解を進めるうちにパラレルワークをすることへの興味が勝ってしまったわけです。

自己理解大事!!

↓↓自己理解の記事↓↓

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全ての会社に対して明け透けに育休中であることを説明しましたが、あまりそこがネックになることはなかったように思います。

肌感覚的にそこが気になる企業は書類の時点で落としていたのではないかなと。


だから基本的な転職活動と同じように一生懸命やればOKで、「育休中なのに」とか負い目を感じる必要はありません。

だって復帰して子育てもできるのなら続けるわけだけれど、そうしにくい何らかの理由があって転職に興味を持っているわけですから。

またはほかに前向きな人生を良くするための動機などがあればそれを言ってもいいと思います。

例えば「利益をしっかり上げている御社で、公務員とはまた別のキャリアを積み上げてみたい」とか。

マサムネ

とはいえ「くれくれ君」になったらアカンけどね!

育休中の転職活動で苦労したこと

育休中の転職活動で苦労したことを紹介します。

転職のノウハウが最初全く分からなかった

書ききれないくらい色々とやるべきことや意識すべきことがあります。

そのあたりは転職エージェントを充分に活用して一緒に抑えてもらいましょう^^

落ちてヘコむ


めちゃくちゃ興味がある企業で業務内容的に役に立てそうなのに落ちることなんてザラです。

むしろ書類が通過することの方が少ないのですが自分には価値がないのかも・・・と落ち込むこともありました。


今思うと最初の方は転職活動のノウハウそのものを学ぶ期間だと割り切った方が良いです。

応募が手軽な分、膨大な量の申し込みが殺到するようで書類審査に通ることが稀になってしまうのも仕方ありません。

こればかりは仕方ないことで、あなたに価値がないわけではもちろんありません。次の1点をとる思考に切り替えていきましょう!

育休中転職活動は時間のやりくりが大変

書類作成や写真の作成などの作業はそこそこ必要です。

また、面接をどのように受けるのかという問題もあります。

特に対面面接の場合どうするかはやや困りました。子どもがいるもの・・・。

最近は基本的にリモート面接なのでエージェント経由で事前に「子どもが映り込むこともあるかもしれません」と断っておけば問題ないですが、対面の場合はどこかに預けるか最悪連れていくかしかありません。

僕の場合は正直に状況を伝えて面接の場に連れて行きました。

その企業さんはベンチャーで多様性を重視している社風だったこともあり娘を連れての面接が実現しました。

どこでも通じる手ではなので一時保育を予約するのが無難です。が、子育ての事情を気遣ってくれる企業があったとしたら俄然その企業に入れてもらいたくなりますよね。

そういった思考になるだろうということを採用の担当者もわかっています。

また、子育てにコミットする姿勢を見せて落とすような企業であればそもそも内定をもらえなくてもいい・・・というマッチョな考えもできなくはないです。が、ここはしっかり自身と相談してください^^

転職活動の理由を聞かれる


よほどネガティブじゃない限りある程度正直に答えていいと思います。

僕の場合は、「教師の仕事は好きだけど持続的じゃない、世の中に価値を生み出して利益を得るという仕事がしてみたい。」

という感じで正直な気持ちを堂々と話しました。

転職活動で得たもの

育休中に転職活動をして得たものを紹介します。

自分の職業観

子育てを経験する前と後とでは職業観にも変化があって当然です。

自分が仕事するうえで何を重視したいのかが見えてきます。

僕の場合はお金よりも子どもとの時間、売り上げではなくどんな価値を生み出すか、こういったことを仕事に求めていることがわかりました。

価値観を見直すことができた

現時点で自分が何を大事にして生きていきたいのかを強く意識するようになりました。

じっくり自分のやりたいことを考えるなかで自由度の高さと新しい可能性の模索を求めていることに気付けたんですね。


転職活動をしながら自己理解を深めることで、僕の場合は「個人事業主+非常勤講師」という生き方を見つけられたわけです。

自分の市場価値を実感できた

「30代で教員経験のみ」というタグは転職市場ではかなり不利であることを自覚できました。

事実としてそのことを実感を伴って理解できてよかったです。

教師を選んだのは自分でそのことはもう今更変えられません。特に後悔もしていません。

生徒たちに出会えたことはすごくいい思い出ですから。

であればここからどのようなフィールドで戦うことが最も適しているのかを考えるべきで、僕の場合は個人で生きるという道が選択肢に出てきてくれました。

一生懸命に転職活動に向き合ったからこそ実感し、別の手段を考えることができたのです。


とはいえ仕事を選り好みしなければ何らかの職にはつけるという実感もありましたし、元教員でも転職を繰り返すことでキャリアアップも充分に目指せるはずです。


僕は自分がそれをやりたくないと思ったから選ばなかっただけでうから、それぞれの人に正解があるはず^^

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世の中に目を向けられる

  • 自分という商品をいかに売り込むか
  • 世の中にはどんな仕事があってどんな人が求められているのか
  • 自分は今後どんな力を伸ばしていけば求められる人材になれるのか

こういったことを必死で考えました。学校で受けるどんな研修よりも良い社会勉強を兼ねた自己研修になったと感じています。これだけでもやってみる価値はあります^^

まとめ

この記事では、育休中の転職活動について紹介しました。まとめると、

  • 育休中の転職活動は気軽に初めてOK!
  • 良い企業と縁があれば勇気を出して転職するのもアリ!
  • サイトやエージェントに登録して効率的に進める
  • やっぱり違うなと思ったらやめてもOK
  • 本気でやれば経験が財産になる


転職活動は、教員として世の中を知るための研修の一つになることは間違いありません。結局転職しなかった僕ですがそれでもめちゃくちゃオススメです!

転職活動の経験は無駄にはなりません。

教育書を読んだり復帰後の授業に思いをはせるのも良い研修ですが、在職中はできない貴重な経験をするのも立派な研修だと実感じました。

また、自身で転職活動を経験することによってキャリア教育などにも活かせます。


ただし、やるなら期間を決めてある程度本気でやってみることをお勧めします^^

最後に僕が最後まで利用した2社のエージェントをご紹介しておきます。

転職活動をしていて思ったのは、昨今は本当にほとんどがリモートで成立するのだなということです。

家にいながらすべての行程が完了してしまうのが、子どもがいる身としては本当にありがたいことだなと。

教師としての人間的な厚みを増すための手段として、ぜひ一歩を踏み出してみてください^^

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この記事を書いた人

教員の複業について日本で一番詳しい者です。
学校の内外を往還する先生を研究実践するNPO「越境先生」代表。
教育系複業家。
現職:任意NPO代表&SchoolTech企業社員&個人事業主/
過去の職業:複業&小学校非常勤←中学理科教諭←教育大←吉本新喜劇 |

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